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約束のピンキーリング
【女性向け 官能小説】

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岡本主任は手酌で日本酒を楽しそうに飲んでいた。
若いくせに日本酒なんだ。

お酌しなきゃいけないだろうか?
いや、もう、今更遅いか。ほっとこう。

「でもさ?中村さんも、デート代を全額出してやろうと思うほど、そいつを好きじゃなかったんじゃないの?」

「え?」
「だって、収入は中村さんのほうが多かったんだろ?」
「・・・はい」
「だったら、出してやりゃぁいいじゃん。全額」
「それは・・・」
「それは?」

「なんか嫌です」
「だからさ、それをしてでも一緒にいたいと思うほど好きじゃなかったって事じゃないの?」

「・・・・そうなんでしょか?」
「よく分かんないけどな。俺は女の子に出してもらうのは好きじゃないし」
「・・・・」

「今度は中村さんよりも収入の多い男と付き合うんだな」
「・・・・ソウデスネ」
「はぁ?秘書ってそんなにもらってんの?俺、秘書課に転属しようかな〜」

なんて楽しそうに笑いだす。




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