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約束のピンキーリング
【女性向け 官能小説】

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「じゃぁ、中村さんも俺の事を呼ぶ時に役職とってくんない?」
「え?」

「慣れないんだよ!主任って呼ばれるの!
それに敬語も辞めて。中村さんの方が年上だろ」

精一杯乱暴に言っているつもりなんだろうけど
なに、可愛いじゃん。
年上って言うのは余計ですけどね。

「岡本主任、と呼ぶのはいけませんか?」

だから、ちょっとからかってみる。

「いけなくはない、だろうけど・・・」
「役職名も敬語も秘書としての決まりなのですが」

嘘だけど。

「頼むよ。それと!得意先では『秘書』だって言うなよ!」
「え?」
「あくまでも同僚としての同行だ」
「・・・・」

ふ〜ん。恥ずかしがり屋なの?

「絶対冷やかされる・・・」

あらあら。なに、ちょっと可愛いじゃない。

「分かった?」
「・・・かしこまりました」

「その口調も直せよ!」

ふふふ。いやです〜

若い男はちょっとめんどくさい。
自分より仕事のできるオンナは嫌いだし
自分より収入の多いオンナは嫌いだし
いつでも自分を立ててくれないと嫌がるし。

でも、岡本主任のその態度はちょっと可愛いと思った。



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