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[有害図書]
【鬼畜 官能小説】

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[有害図書・前編]-9

「あの車、なんか怪し…ッ!?」


いきなり後ろからガバッと抱き着かれた愛は、突然の出来事に悲鳴すら忘れ、何がなんだか解らないままに顔面をタオルで覆われてパニックに陥った……。


「ぶほ…ッ!?」


叫ぼうと息を吸った瞬間、プールの塩素の匂いというか、ゴムが焼けたような異臭が鼻腔を貫き、それと同時に平衡感覚が狂わされて腰から崩れた。


(な、何なの!?私に…何をッ!?)


膝を抱えられたと感じた刹那、愛は自分の身体がフワリと浮かぶ感覚を覚えた……意識は急激に薄れていき、手や足からも力が失せていく……。


(……な…尚……人………)


バタバタっとドアが閉まる音が聞こえ、そこから世界は無音と漆黒に包まれた……。


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