2日目の濃厚-8
片付けを終え、どちらかと言うと麻夜の方が積極的にDVDを見ようとした。
「でも何か嬉しいなぁ…。女子高生モノとかばっかりだったら、やっぱ若い子が趣味なんだなって思っちゃうけど、OLモノがたくさんあって、それなら私でも大丈夫かなって安心した…」
「いやー、実は仕事で初めて麻夜と出会ってからなんだよ、OL好きになったの。」
「え?本当??」
「うん。だからむしろOL好きだから麻夜が気になったんじゃなくて、麻夜と出会ったからOL好きになったって言った方が正しいかな…」
「浜野クン、私の事意識してくれてたの??」
「ひ、密かにね…。女優を麻夜だと思っていつもAV観てたよ。ハハハ…」
「そうなの?何か恥ずかしいな…」
麻夜は顔を赤くしながら微笑した。
「このAVの中で浜野クンが一番好きなの、どれ??」
浜野は迷わず1枚のDVDを手にした。
【激似!安立梨花。完全服従 僕だけのOLペット。】
そのタイトルだった。麻夜は何かを考えてるような仕草を見せDVDを見つめていた。
「麻夜って誰に似てるって言われる??」
「え…?う、うん…安立梨花…かな。良く言われるの…。あ、でもあんなに可愛くないし…」
「いや〜、似てるよ。ってか安立梨花より上だと思うよ。」
「そ、そんな事ないョ…」
「いやいや、もし誰かにお前の彼女、どんか子って聞かれたら、安立梨花をもっと大人っぽくした感じって説明するし。」
「だ、ダメだよ、そんな大袈裟な…」
「大袈裟じゃないよ。マジでそう思うもん。あと安立梨花より全然オッパイがデカイって自慢する!」
「ヤダもぅ…」
照れる麻夜だが、正直な感想であった。安立梨花似のAV女優は安立梨花以外であるが、麻夜は確実に上を行く。むしろ麻夜が出た方がもっと売れるのではないかと思える程であった。
「もーまさにこれ観ると麻夜としてるようでメッチャ興奮するんだよね。ぶっちゃけイヤン事務所で麻夜を見る度、このAVを頭の中で妄想してたり…」
「もぅ…、そこまでいやらしい目で私を見てたんだねっ。全然気づかなかったけど…、何か嬉しいなぁ。じゃ、観よっ♪」
浜野がDVDをつけると、麻夜は最後まで恥ずかしそうに顔を赤らめながら、時折照れ隠しでオーバーにはしゃいでみたりしながら目はTVに釘付けだった。
DVDが終わると、麻夜の方が悶々としてしまったようだ。ピンクモアールに混ざり女のフェロモンが麻夜からヒシヒシと伝わって来たのであった。