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当然、麻衣はそれを目にし、更に視線を落としてしまう。
「……大きいのね……」
「特に規格外のサイズというわけじゃないよ、男は興奮するとこうなるんだ」
「……入るかしら……」
「それは大丈夫、最初は少し痛いかもしれないが……不公平だけどね」
「それは仕方がないこと、男性と女性では構造が違うんだから……でも、そんなに痛いのかなぁ……」
「人によって程度は随分と違うらしい、男だし、処女を抱いたこともないからわからないけど……なるべくスムースに行くようにたっぷりと愛撫してあげることしか出来ない」
「うん……ありがとう、一度は通る道だもの、お兄ちゃんに全部任せる」
「ああ、任せて……さあ、洗ってあげよう」
雄介は石鹸を手に取ると麻衣の体をなでるように洗う……石鹸が潤滑材になりまた違った感触になるようで、麻衣は目を軽く閉じ、少し上気した様子で雄介に身を委ねる。
全て洗い終え、最後に性器が残った。
ヘアを洗い始めると麻衣は少し体をこわばらせ、雄介の指が割れ目に触れた瞬間、「あっ」と声をあげて雄介に抱きついた。
「恥ずかしい……」
「恥ずかしがらなくてもいい」
「そうじゃなくて……感じちゃうの……」
「さっきも言ったろ? その方が男は嬉しいんだって」
「うん……」
「それにしてもそんなにしがみつかれると手が動かせないよ」
「ごめんなさい……」
「後ろ向きになって」
麻衣は素直に向き直る、雄介は左手で麻衣の胸を抱えるようにして愛撫しながら右手の指で麻衣の一番敏感な部分を刺激する。
「あああ……あああああっ……」
麻衣は何度も膝を折りそうになりながら懸命に立っていた。
「終わり、自分の体洗ったら行くから先にベッドに行ってて」
「ううん、今度はあたしが……」
「そうしたい?」
「うん」
「じゃ、頼もうかな」
今度は麻衣が雄介の体を洗い始める。
上半身は良いが、下半身になるとどうしてもペニスが目の前にちらつく、麻衣は目を逸らせたりチラチラと見たりしながら洗い終え、とうとうペニスが残るだけになった。
「そこは自分で洗うよ」
「ううん……あたしに洗わせて」
麻衣はペニスを正視すると石鹸を泡立てて丁寧に洗い始める。
「ねえ……フェラチオってどうするの?」
「いきなりそこまでやらなくていいよ、おいおい憶えれば」
「……そうね……」
麻衣はシャワーでペニスの石鹸を洗い流すとそっと手に取って亀頭に軽くキスをした。
「どうぞよろしくお願いします、あたしを女にしてください……」