真意(二)-4
「Ĉu vi ne volas vian propran sklavinon? 」
(ご自分専用の女奴隷は要りませんか。)
ンジャンミラが、乱れた髪をしてそう尋ねた。
「Kial vi demandas tion al mi? 」
(なんでそんな事、聞くんです?)
「Ĉar, ni pensas verdire... 」
(本当を言えば、私たちは)
そう言ったンジャンミラはラムナエッラのほうに目をやった。
三人が裸で向き合い座っていた。ラムナエッラは隠しもせず、膝を立てた格好をし、金色の股の毛を幾分荒っぽく掻いて
「Jes. Ni volas fariĝi viaj sklavoj. Kaj nia revo estas, fari ĉiun popolon sklavoj de viroj. Nia lando estu malaperigita en la vira lando. 」
(ええ。あなたの奴隷に私たちはなりたい。私たちの夢は、国民の女を全員、男の奴隷にすることです。そして国は男の国に消えて行く。)
彼らは一種のマゾヒストなのだろうか。自国を敵に征服させられることを本望としていると言った。女王を倒し革命を起こすというだけではない。
だが、矛盾がある。そもそも、女王を倒すのが、自分たちでも言っていた通り、まず不可能だ。そして、仮に男の国と取り引きができたとしても、全国民を屈従させることなど、これも無理な話である。
ラムナエッラが続けて
「Ĉu vi neniam sentis plezuron kiam vi servis ion por iu? Laŭ nia opinio, virinoj bezonas virojn kiuj ordonas. 」
(誰かに仕えて喜びを感じた事はありませんか。女には、命令してくれる男が必要だと私たちは考えているんです。)