お兄ちゃん、アウト!-1
夜、お部屋の中で机に向かって文章を推敲してたら、
「つ、つぐみぃー」
お兄ちゃんがノックもしないで部屋に飛び込んできた。
お兄ちゃんは真っ裸で、おへその下のチンチンをぶらぶら揺らしながら、
「つぐみぃー…… お、おいどんば イ、インポになってしまったとですよぉー……」
と、どこの地方のものか わからない方言で哀れっぽく言った。
「つぐみぃー、おねげぇしますじゃ…… チンチンを、チンチンを勃たせてつかぁさい。ほら、勃たんのですよ。柔らかいままなんスよぉ……」
お兄ちゃんは私に、ぶらぶらするチンチンを当てんばかりに すり寄ってきた。
「つぐみぃー…… おいどんの、おいどんのインポのチンチンば触ってみて……、」
「みさご、ええ加減にしろや!」
部屋の奥から、お兄ちゃんの言葉をさえぎる声がした。
お兄ちゃんはサッとチンチンを手で隠した。お兄ちゃんの視線には、(私の)ベッドの上でノートパソコンを扱う むく子さんの姿がとらえられたんだろうな。
むく子さんは ご近所さん。
お兄ちゃんと同じ小・中学校に通ってて、何度か同じクラスになった。
でも、私の方がむく子さんとラノベの事で話が合って、よくお互いの部屋を行き来して、「作品」の見せあいなんかしてる。今日も私の部屋で「作品」を綴ってるところに、お兄ちゃんが全裸でチンニューして来たんだなぁ。
「みさご!」むく子さんがベッドから降りて お兄ちゃんの方に向かった。「アンタ、今の感じやったら こんな事しょっちゅうやっとるみたいやな。」
お兄ちゃんは何も言えない。
「つい こないだまでランドセル背負とった つぐみちゃんに、そんな汚いモン見せつけて それでよくお兄ちゃんヅラできとるな。」
そう言った むく子さんは、いきなり身体の向きをかえて 椅子に座ってた私をふわりと抱きあげた。
(え……?)
私はベッドの上に寝かされた。むく子さんは、私のショートパンツを下着ごと 剥ぎとって下半身を裸にしてしまった。
(むく子さん……)
むく子さんは、私の真上におおいかぶさってきた。