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女王と俺の奇妙な日々
【ファンタジー 官能小説】

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石切り場の男(一)-1

山というのは案外遠かった。城から徒歩で丸一日かかった上、到着する手前で日没になり、野宿することになった。幸い、低い灌木ばかりの荒れ地で、刺すような虫はいない。
夜空は満天の星でぼんやり明るかった。警護に付いてきたルルッタラとピツリフラとが、寝袋に入らないで星を見ながら寝ようと、若者らしい喜びに気を高ぶらせていた。
城の周囲は森で囲まれているのに、途中から木は疎らになって、荒れ地になる。巨大な山に登れば、この国のおおよそがきっと見えるに違いないと思われた。
「Kiel vi fartas, sinjoro? 」
(ミスター、大丈夫ですか。)
どうしても付いていきたいと言って許されたトパルミラが、俺の足を揉み始めた。体力のもともとない俺は、途中途中で女二人に背負われつつ辿り着いた有り様だったから、すぐにでも寝たい気分なのだった。
何か起こっても役に立たず、俺の「おやつ」としての価値しかないと上の二人から言われて、トパルミラは落ち込んでいたが、俺には「おやつ」が必要なのだと言って譲らなかった。勿論、付いてきた本当の理由は、男に会って真相を確かめんとする意志が堅かったからに違いない。今のところ、女王戒について男が知っているかもしれないという話は、トパルミラと俺しか知らなかったし、それも事実か分からなかったので、女王にも伝えていないのだった。
「Vi iomete deziras nun, ĉu ne? 」
(今ちょっと欲しいですか。)
言いながら腰巻きを下ろしたトパルミラは、俺に裸の尻を向けて立つと、横になっている俺の顔を跨いでしゃがみ、まるでヌメルカミラのように両手で陰嚢を探り始めた。
「Verdire mi kelktempe de Numerkamila lernis la manieron masaĝi viron. Por mi estas tre honte diri, sed laŭ ŝia vorto, bonvolu flari bone la mian. 」
(実は、ときどきヌメルカミラに、男性の揉み方を習ってたんです。恥ずかしくてあたしは言いたくないんですけど、ヌメルカミラが、あたしのあそこをよく嗅がせておけって。)
ごりごりと慣れない手つきで睾丸を押し揉みするトパルミラの心の様子は、女のそこに隠れず表れていた。花のように開いた形もにおいもまだまだ子供らしい。唯一、女の穴だけが、全く俺の行為のせいで、大人のようにぽかりと口を開けたままになっていた。
その晩は、ほかの二人も疲れていたと見え、裸で重なり合いながら何もせず、俺たちは早目に眠りについた。


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