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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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車両の対決、星司VSジョン-6

「ね、姉ちゃん?」

二度と聞けないと思っていたその声の主を探して、雄一は浅見の靴の下で視線を巡らせた。初めに映ったのは優しい姉のぼんやりとした笑顔の像だった。しかし、徐々に焦点があった先には…

「ゆ、優子ちゃん?」

全裸の優子の姿にきょとんとした雄一だったが、直ぐに気を取り直した。見上げると全裸の優子の姿を見て、ニヤリと笑う浅見が目についた。

「ダメだ!優子ちゃん逃げるんだ!」

その声と共に動かなかった手が動いた。雄一は浅見の足を掴んだ。

「離しやがれ、このガキが!」

星司はジョンの攻撃をさばきながら焦っていた。攻防の比率は今では押されつつさった。そんな時に優子の声が聞こえた。

一瞬それに気を取られた星司が、ジョンの正拳をさばききれなかった。直ぐに後ろに飛んだが、胸の衝撃を止めきることはできなかった。

(しまった)

それ以上に、目線を切ったことで、追撃をしてくるジョンの攻撃が予測できなくなったのだ。

殺気を感じた星司は慌てて心を解放した。

(下、右、右、左)

手に取るようにジョンの攻撃がわかった。身体を捻り、腕で受け、足でさばき、体勢を立て直すと、ジョンの胸に正拳を打ち返した。

(ちっ、効いてないか!)

星司と同じように、ジョンは後ろに飛んで勢いを殺していた。直ぐに追撃をしようとした星司の動きが、車両に入ってきた美咲の姿を認めてピタリと止まった。

−あはは、強〜い−

頭に響く美咲の声をブロックしたが、いつでも侵入できるように美咲は念を送り続けていた。

「久し振り〜。今日は楽しみましょうね」

その言葉に怒りを覚えた星司の心の隙間に、美咲の悪意の念が染み込んできた。

「くっ…」

星司は直ぐ様それを遮断した。何とか食い止めているが、気を抜けば容易に侵入してくる強さがあった。

「あり得ない…」

今の星司は先代当主の月司のほぼ倍の力を備えていた。しかし、対峙する美咲からはそれと互角以上の力が伝わってきた。

元来、心を読むことが是の各務家は、心を攻撃することは禁忌であり、その方法すらも星司はわからなかった。星司はただ防御に専念しながら、物理的に美咲を掴まえて対処するしかなかった。星司は美咲を睨みながら、ゆっくりと美咲に近づいて行った。

「ジョン、いつまで休んでるのよ」

星司の意図を察した美咲が、様子を見ていたジョンをけしかけた。

「I see.(了解)」

飛び出したジョンの攻撃を星司はさばいた。そして攻防は続いた。

美咲の悪意の念を遮断しながらのギリギリの状態で、ジョンの攻撃をかわし続けることは難しかった。

(このままじゃダメだ)

星司は決意した。僅かな時間、心を開放してジョンに打撃を与え、直ぐに遮断をする。短い時間ならば美咲の悪意に耐えられると星司は計算した。

星司は心を開放して、ジョンに攻撃を与えた。

「ぐわっ!」「ぐっ!」

相手に物理的ダメージを与えはしたが、それは諸刃の剣となって星司の心を襲った。直ぐに遮断したがダメージは残った。また、追撃できないため、ジョンを倒しきることまではできなかった。

「へえぇ、考えたじゃないか。でも、いつまで保つかな。浅見!いつまで遊んでるんだよ。そんなガキとっとと片付けて、早く悠子の時みたいに、優子と陽子を犯すんだよ」

いまだにブロックをし続ける星司に対して、美咲は3人の女の名前を挙げてさらに集中を切らそうとした。 


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