富樫奈穂子(36)-5
「まだガス溜まってるんじゃないですか? 出して下さい。記事のディティールを強化するためなんで。遠慮なくブーブーやっていいですから」
「そ、そんなこと言われても……」
俺に引っ張られるまま最寄りのシティホテルへチェックイン。
ベッドに手をついた状態でスカートをまくり上げられ、尻をガン見されている奈穂子である。
勝負下着らしい卑猥な白のTバックは、クロッチに愛液染みを作っていた。
辱められているうち大洪水になっていたようだ。
「出ませんか? それなら患部に刺激を与えて、オナラを促進させてもいいんですけど」
むちむちのヒップを両手で撫で回すと、
「あ、あっ、あ……ダメっ……」
腰をくねらせ、甘い声で奈穂子は喘いだ。デカ尻がプルプル震えていやらしい。
「敏感ですね。その勢いでお尻の穴を緩ませて、中のガスを逃してやって下さい。鼻で分析しますから」
ケツ穴のシワがはみ出て見えるTバック。
その肛門部分に鼻を押し当て、フンフンと荒い鼻息を見舞った。
「あっ、ああんっ……やっ……ダメですぅ……」
「美人でもお尻の匂いは臭いですね。構わないから、もっと臭い屁を一発お願いしますよ」
尻たぶを揉みながら促す俺。ド変態すぎるシチュエーションに悪ノリが止まらなかった。
「でっ、出ませんっ……」
「困りましたね。もっと刺激を与える必要があるってことですかね」
そう言って俺は、ヒモ同然の下着を横ずらしして、肛門を露出させた。
「あっ! やっ……ダメっ!」
身じろぐ奈穂子を押さえつけ、上体をベッドに倒し込んだ俺は、そのまま豊かな尻肉に顔を埋めると、不浄の穴にキスを見舞った。
「んあっ!? はうぅっ! だっ、ダメ……嫌ぁっ!」
──れろれろれろっ。
ちょっと酸っぱい汗溜まりの味を楽しみ、すぼまった門にぐりゅりゅっ、と舌先を突き立てる。
ケツを味わいながら、むんむんと昇り立つ女性器臭も鼻で堪能。
おそらく情事後でシャワーを浴びた綺麗なまんこなのだろうが、しとどに濡れきって濃密な発情の薫りを放っていた。
「出ませんね。さっきみたいにでかい音立てて、俺の顔にぶっこけばいいんですよ。今さら恥ずかしがってどうするんですか。さっきは堂々と臭い屁ぶっかけてきたじゃないですか!」
ピシャリと尻をスパンキングし、大きく水音を立て肛門を貪ると、奈穂子は顔をシーツに押しつけくぐもった悲鳴をあげた。
「ダメっ……ダメぇっ……はうっ……あっ、出ちゃう……オナラ出ちゃうっ!!」
腸内にガスが大分発生していたのだろう、我慢していたものの、俺の舌責めにより力が入らなくなった不浄の門は、ついに堪えきれず破裂音と共に屁を噴射した。
──ぷすっ、ぷぴっ!
駅でやられたエスカレーター上段からの直撃は、これまでに俺が経験した最短距離の屁だった。
それでも四十〜五十センチ離れていたものだが、今度はゼロ距離で直嗅ぎである。
強烈だった。
呼吸が止まり、激しく咳き込んだ。
「うっは、マジ臭え!」
眼から涙が出た。
「嫌あぁっ……やめてぇ……嗅がないでぇっ……」
泣きたいのは奈穂子のほうだろう。俺は涙眼ながら嬉々として、羞恥に悶える奈穂子をさらに苛烈に嬲った。
「もっと! もっと出るでしょ、ほらっ。出して下さいよ」
ぴしゃり、ぴしゃんとスパンク。
激臭はキツかったが、それよりも恥じらいの極に陥る奈穂子に対する加虐心の昂ぶりが大きかった。
「あっ、あぁ〜〜んっ! ダメぇ……聞かないでぇっ! 嗅がないでぇっ!!」
絶叫し、奈穂子は抑えの効かぬ大連発を放った。
──ぶぷ、ぷすっ、ぶほぉ! ぶうっ、ぼふっ!!
花火大会の乱れ撃ちも顔負けの連射が俺の顔を襲った。
ガス中毒を起こした訳ではあるまいが、急速に意識が遠ざかって、ぐらりと後ろに倒れていく感覚までは覚えているが、そこからはブラックアウトだった。