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女王と俺の奇妙な日々
【ファンタジー 官能小説】

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至福の時-4

目が覚めたとき、女王は居なくなっていた。日が高く昇っていた。俺は起きて自分の部屋に行き、朝食を頼んだところ、側近の女に言われた。
「Hodiaŭ posttagmeze kolektiĝos tiuj knabinoj, kiuj volas fariĝi viaj servistoj. 」
(今日の午後、あなたの付き人になりたいと思う女の子たちが集まります。)
「Kie? 」
(どこに?)
「En la granda halo, kie vi unuafoje renkontis la reĝinon. Ĉu vi memoras? Tie elektos vi kelkajn ŝatatajn. 」
(大ホール。あなたが女王に最初にお目にかかったところ。覚えてますか。そこで、お好きなのを選ぶのですよ。)
四十代だと言う側近の女は、いつも落ち着いて実直な様子だった。長く話をしたことはなかったけれど、女王の不在時にも俺に態度を変えることなく慇懃だった。笑顔は殆ど見せなかった。先先代の女王から既に仕えていたそうだ。歴史を知る者の堅牢な精神、誠実さを旨として生きてきた者の覚悟が窺える美しい彫刻的な顔付きをしていた。黒髪に少しだけ白髪があった。
何人くらい集まるのだろうと考えながら、朝食を取りつつ、今日はする事が多そうだと俺は思った。
「Ankoraŭ unu. 」
(それともう一つ。)
側近の女が、食器を片付けに来たとき加えて言った。
「Por via korpo la reĝino preparos unu specialan kuraciston aŭ masaĝiston. 」
(あなたの体に特別の医者というか施術者を女王がご用意なさいます。)
「Tre bone. Pardonon sinjorino, sed kiel vi nomiĝas? 」
(いいですね。ところであなたの名前は?)
「Nerja. 」
(ネリヤ。)
これからはネリヤと女を呼ぶことにした。


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