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私立花乃森女学院 〜 目覚めの時
【同性愛♀ 官能小説】

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森の中で-1

 「こんなところでですか!」
 彩音が驚くのも無理はない。
 抜けるような秋晴れの空の下、みんなで出かけた野外練習の真っ最中なのだ、凛花から全裸になれと言われたのは。
 「私の言う事、何でも聞くのよね、彩音。」
 「え、それって冗談だったのでは?」
 「聞くのよね。」
 「あ、あの…」
 今はたまたま二人きりだが、すぐ近くには他の部員たちが大勢いて、それぞれに練習しているのが聞こえてくる。
 「脱ぎなさい。」
 あの日以来、凛花は様子がおかしい。由衣に騙されてベンチに縛り付けられオモチャにされている所を彩音に見られたあの日から。
 彩音は制服ブラウスのボタンに手を掛けた。
 あんな事があったのだ、深く傷ついているのは間違いない。私が言うことを聞く事によってそれを少しでも癒せるのなら…そう考えての事だ。
 「これで…いいですか。」
 近くに大勢の人がいる屋外で、彩音は着ているものを全て脱ぎ、全裸になった。
 「い、いいわよ。」
 自分が脱げと言っておきながら、彩音がそれに応じると何故か動揺する凛花。
 「そこに平らな岩があるでしょ。」
 「はい。」
 「寝なさい。」
 シングルベッドを少し小さくしたぐらいの大きさと形をした岩が地面に埋まっている。表面はザラザラでデコボコしていて、とても寝心地がよさそうには見えない。
 「…はい。」
 彩音は疑問を口にせずに言われた通りにした。
 「痛…」
 マットはおろかシーツ一枚も敷いていない天然の岩の上に素肌で横たわれば、その凸凹が柔らかい皮膚にめり込み、当然ながら痛い。でも、彩音は耐えた。凛花には何か考えがあるのだから、と。
 「自分でしなさい。もちろん、本気でよ。」
 「え…?」
 さすがに口から疑問がこぼれ出た。
 どこまでも高い青空の下。少し離れたところには大勢の仲間がいて、今もそこかしこから楽器の音が聞こえてきている。そんな状況の中で全裸にならされただけでなく、ひとりエッチをしろと命じられたのだから。
 「早くしなさい。私が一声叫べばみんなが来るわよ。そうすればあなたは野外で素っ裸になっちゃったヘンタイと思われる。それでもいいの?このまえのプールの時みたいな誤魔化しは利かないわよ。」
 無茶苦茶だ。自分が脱がせておいて、ヘンタイと思われたくなければ言うことを聞けだなんて。
 「…分かりました。」
 でも、彩音は逆らわなかった。その唇は震えていたけれど。
 彩音の左手が自分の右胸に近づいていく。そしてプクっと桜色に脹らんだ乳首を摘まみ、少し捩じった。
 「ん…」
 異常な環境に置かれているせいもあるのだろうか、彩音は自分でも意外なほどに敏感な反応を示した。
 「ん、んん…」
 指先で乳首を転がす度、彼女は小さな声を漏らした。そしてその声が彼女自身の興奮を煽って弄り方が強くなり、それによってもっと甘い声を出て、その声にまた刺激され…。
 弄る、声が出る、それに煽られる、さらに弄る。
 彩音はひとりエッチの快楽の連鎖にハマっていった。
 「どう?気持ちいい?」
 「き…気持ちいい…です。」
 彩音は、はあ、はあ、と息を荒くしている。そしてついには乳首だけではガマン出来なくなり、裸の足を開いて何も生えていない股間へと右手を滑り込ませた。
 「うう…」
 敏感な肉の蕾に指先が触れた時、彼女はビクンと腰を震わせた。
 指先は割れ目の方へと降りて行き、蛇行しながら谷底をなぞった。
 「あはぅう…」
 キツく眉根を寄せた彩音の口は半開きになり、周囲の事などお構いなしに悦びの声をあげ始めた。
 「気持ちよさそうね。」
 「…はい…凛花先輩が、見ていてくれるから…」
 「…え?」
 「見たかったんですよね?私が自分でしているところを。」
 「そ、そうだけど。」
 「それで先輩が少しでも元気になってくれるなら…だから私、凛花先輩に見られながらするの、最高に気持ち…ああっ…いいです…よ…」
 凛花が彩音から視線を外した。
 「あなたは余計な事考えないで、せっせと楽しめばいいのよ。もっと自分で自分をグチャグチャにしなさい。」
 「は…はい、先輩…こうですか…はうぅっ!」
 彩音は自分の肉の蕾を親指と中指でつまみ、前後に上下に左右にと激しくしごき、振り回した。
 「う、うう、うぅ…」
 瞼を閉じて一心不乱に自分を責め続ける彩音…。
 凛花が小さく頷いた。その視線の先には早霧が立っていた。彼女も頷き返した。その事に、彩音は気付いていない。
 「うぅ、あはぁうぅ…くはっ、あうぅうぅ…」
 悦楽の世界に沈んだ彩音を囲むように立って見下ろす早霧と凛花。
 「イきなさい、彩音ちゃん。」
 「はうぅ…」
 早霧が声を掛けたが、彩音は誰なのか気付かない。
 「イきなさい、彩音。」
 凛花も命じた。
 「わ…分かりました…」
 彩音は裂けるほど足を大きく開き、腰を突き上げて、自分の敏感な部分を乱暴に痛めつけ始めた。
 「あっ、ああっ、あはぁっ、ああっ…」
 指先に力がこもり、岩の舞台の上で腰が跳ねる。
 「ああっ、あっ、あっ、あっ、あっ、ああぁぁぁーーーっ!」
 彩音はブリッジをするように反り返り、ガクガクンと身を震わせ、そのまま小刻みに振動しながら静止した。
 やがて。
 ドサッ。
 「痛い…」
 岩の上に落下し、正気を取り戻した。しかしその呼吸は、はあ、はあ、と乱れたままだ。
 「彩音ちゃん?どうしたのー!」
 少し離れたところから早霧の声が聞こえた。
 気が付けば周囲の楽器の音が消えていた。みんなが彩音たちに注意を向けているのは間違いない。
 「こっちよ!急いで。」
 凛花が鋭く囁いた。
 「え?あ、はい!」
 手渡された自分の服を抱え、靴だけを履いて、彩音は凛花の後を追って走った。


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