縛られて-2
「ほいっ。」
バサッ。
「うぅ…」
スカートは一気に捲り上げられ、凛花の白い尻が剥き出しになった。もちろん、尻に挟まれた部分も丸見えだ。
「ほう、やっぱりか。」
「何がよ。」
「ツルツルに剃ってある。」
「知ってるくせに。教えてあげたでしょ?」
「そうね。早霧先輩の好みなの、って、嬉しそうに教えてくれた。なんかムカついたのよね、あの時。だってそうでしょ?私にあんなことがあったって知っていながらなんだから。」
「え?その件に関してはもう吹っ切れたって言ったから…」
「バカなの?ねえ、バカ正直なの?そんな簡単に吹っ切れるわけないじゃない、乙女の失恋が。」
「…そうだったんだ。ごめんね、由衣。」
「謝るな!よけいムカつく。」
由衣は凛花の尻を両手でガッと鷲掴みにし、左右に広げた。それに伴って少し口を開いてしまった凛花の下の唇から、涎が一筋流れた。
「…パンティを取った時に気付いたんだけど。あなた、こんな非道い事をされている状況で、興奮しちゃってるわよね?」
「そんなわけ…」
「じゃあこれは何よ。」
由衣は凛花の涎を指先でひとすくいし、彼女の頬に塗り付けた。
「こ、興奮以外の感情の高ぶりでも出てしまう事があるのは、女のあなたなら知ってるでしょ。」
「まあね。でも、その場合は匂いが違う。メス臭くないのよねー。さて、今あなたのほっぺたについてるやつの匂いはどっちかしら。あなた自身が一番よく分かるわよね?」
「く…」
「ほらみなさい。最初から認めればいいのよ。縛られ、恥ずかしい恰好をさせられて、興奮して出ちゃいました、ってね。」
「分かったわ。認める。私は動けなくされてムリヤリ犯される予感に興奮して、涎を零してしまったわ。これでいい?」
「ハッ。ほんとムカつく。その切れ長の涼しい瞳でいつも人をバカにして。」
「バカになんかしてない!」
「してるわよ。あんたなんか大嫌い!」
凛花は無言で由衣を見つめた。由衣の言う、切れ長の涼しい瞳に潤いを浮かべて。
「…そんな風に思ってたの?私の事を。ずっと…ずっと友達だと思ってたのに。」
「ええ、友達よ。嫌いな友達。」
「嘘だったっていうの?いつまでも親友だよ、って言ってくれたのは。」
ニイィっと笑いをへばりつけた顔で由衣は答えた。
「凛花、さっき私はウソをついたことが無いって言ったわよね。」
「うん、言った。」
「ウソなの。ぜーんぶ。あなたに対することは、全部ウソ。」
「そんな…」
「例えばこれ。」
由衣は凛花の顔のそばにあるシルバーのネックレスを拾い上げた。
「運命で繋がれた者同士しか持つことが許されないというファンシーなアイテム。」
「ええ、そうよ。だから早霧先輩があなたにそれを渡したということは…」
「運命の相手は東城凛花ではなく秋本由衣に変更しまーす、っていう意味になるわね。ただし、本当に早霧先輩が私に渡したのなら、だけど。」
「な…由衣、あなた…まさか…」
「チョロまかしましたー。エヘっ。さっき練習の後に早霧先輩がシャワーしてるスキに。それ以外の時は外さないものね、あなたと同様に。」
由衣は凛花の胸に背中から手を回し、制服のブラウスを掴んで一気に左右に引いた。
ブチブチ、ポン、パラリン…。
ブラウスのボタンが弾け飛び、床に転がった。開かれたブラウスの中からは、由衣が今手にしているのと同じネックレスがジャラリと垂れ下がった。
「ほどきなさい!由衣。こんなことは許されない。」
「許されないかもしれないけど、私はあなたを許さない。」
「由衣!」
「なによ。入学式の朝に目が合ったか否か。たったそれだけの違いじゃない。私だって早霧先輩に憧れて入部したのよ?それなのに…。どうしてあなたじゃなきゃダメなのよ。」
「由衣…」
パンパンパン。
由衣が手を叩いた。
「さてさて。随分お待たせしちゃったけど。お楽しみの時間を始めようじゃないの。
凛花の剥き出しの白い尻を由衣はじっと見つめた。