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「悪魔の少年」
【ショタ 官能小説】

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I加奈脅迫-1

I加奈脅迫


そこには翔太に借りたグローブをはめた健一の姿があった。壁に向かってボール投げをしている。
周りに通行人の姿が無い時を見計らって玄関のドアーに向かって思い切りボールを投げた。
ガチャン大きな音でガラス部が割れた。家の人が飛び出してきて割れたドアーを開いた。
「すみません。手元が狂っちゃって。直ぐに片付けます。門扉を開け中に入った。
割れたガラスを集めほうきを借りて掃き清めた。「ガラス屋さんが来て元通りになるまで待たせて下さい。」
「もういいわよ。誠意をもって対処してくれたのは見ていたらわかるからもう帰ったらいいわよ。」
「いえこのまま帰ったらきっと後悔すると思うので玄関で待たせて下さい。」
「もう本当に律儀な子ね。それじゃ中に入りなさい。」
ガラス屋が来て修理が終わるまでクッキーをよばれながらリビングで待った。
「奥様修理は終わりました。代金は18000円になります。」
代金を支払った後やっとくつろいだ表情でソファーに腰かけた。
「君は本当にしっかりしているね。お名前はなんていうの?」
「はい。田所健一、中学一年生です。ご迷惑をおかけして本当にすみませんでした。」
「いいのよ。以前窓ガラスを割られて逃げられちゃった事もあるのよ。それを考えると君の態度は立派だわ。」
「当たり前の事です。それにガラス代の18000円は必ずお返しします。」
「もういいのよ。君の立派な対応にご褒美よ。」にっこり笑った笑顔がさわやかで美しい。
白のミニタイトに黒の半そでニットだ。むっちりとした素足の太ももがなまめかしい。
山の手通り5丁目3−1 並木加奈35歳 若く見える。
エッチなどしたこともございませんという表情がいい。発情させるのが楽しみだ。
翌日、沙織に無心した2万円を持って並木加奈を訪ねる。
「え〜本当に持ってきたの。いらないと言ったのに。とにかく上がりなさい。」
ショートケーキとコーラを出してくれた。「いいからこれは持って帰りなさい。」
「いえ。過失なので建造物等損壊罪が成立する事は無いでしょうが損害賠償問題が起こる可能性を含んでいます。
ぜひ受け取って下さい。」
「本当におかしな子ね。被害者の私がいいって言っているのだから大丈夫でしょ。」
「僕は将来検事になりたくて法律の勉強をしています。だからよく知っているのです。
器物損壊罪は三年以下の懲役または三十万円以下の罰金です。でも窃盗罪の方が罪は重いのですよ。
十年以下の懲役または五十万円以下の罰金です。万引きも窃盗罪です。」
彼女の隣に移動した。耳元で「リップクリーム一本でも窃盗罪は成立します。」
「だれっ君は誰?」それには答えず生足の太腿へ右手が伸びる。左手は細い腰に回す。
「こんな事がご主人のいる市役所の総務課や綾ちゃんのいる小学校にバレたら大変ですよ。」
「どッ、どうしてそんなことまで知っているの?君は誰なの。」健一を突き飛ばす。
写メを見せた。「この奥さんが書いた誓約書は今僕の手元にあります。これは奥さんの窃盗の証拠です。」
「どうしてそれを君が持っているの。あのお店はどんな管理をしているの。」
「ご主人43歳で総務課長は凄いですね。いずれは次長まで登られる方でしょう。
でもその妻が窃盗犯だとわかれば出世の道は閉ざされます。
綾ちゃんの友達のお母さん方が知ったら綾ちゃんとは遊ばせないでしょう。」
「私にどうしろというんですか。中学生がそんな人を脅す様なことをしてもいいんですか。」
「まだ自分の立場がわかってないようですね。今日はよ〜く考えて下さい。明日また来ます。」
あの誓約書に家族の事も書かされたのを思い出した。
まさか世間にばらす様なことはしないだろうと思って正直に書いた自分が馬鹿だった。
あのドラッグストアーに怒鳴り込もうとも考えたがそんな事をすれば夫にバレるかもしれない。
そんな事よりもあの書類がお店から少年の手に移ったのであれば取り返すチャンスも生まれたという事じゃないの。
まだ13歳の中坊だし万一襲ってきてもあの子なら対抗できそうだわ。
それに世間に漏れた時のリスクを考えたら今はあの子と仲良くしておいた方が良い。
預金通帳を見た。夫には内緒のヘソクリだ。50万円までなら払おう。ただしあの誓約書と交換だ。


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