立花文恵(34)-18
不思議な形で賞味させて頂くことになった文恵とのセックスは、寝取りファック大好きの俺からしてみると邪道とも呼べる「夫公認」だった。
だが、途中から本気でこの夫婦のための協力者として尽くしてやろうという気にさせられたし、どうやらその成果はあげられたようなので、よしとするべきだろう。
夫婦の性生活は、それ以来格段の広がりが出来たようである。
これまで遠慮があって挑めなかったクンニを始め、冒険的な体位に挑戦したりとコミュニケーション豊富に夜を楽しめるようになった。二人は嬉しそうにそう報告してくれた。
悟さん、文恵ともに何のわだかまりもなく俺と親しい交友を続けてくれ、むしろ悟さんとの友達付き合いのほうが多くなったなのは奇妙な話だった。
同じ文恵を抱いた者同士、「穴兄弟」としての親しさだろうか。
あの後も悟さんから、
「また、文恵を……どうかな?」
と、公認ファックのお誘いがかかったりしたのだが、俺は丁重に辞退していた。
「ほんと、悟さんと文恵さんのカップル、端から見てても幸せな気分になってきますよ。そこに割り込むのは申し訳ないっつーか……」
「亮介くんなら、割り込んで貰って構わないってのが、僕と文恵の気持ちだけどね。文恵も、また亮介くんとのエッチしたいかもしれないし」
「そう言ってるんですか、本人が?」
「いや、はっきりとは口に出して言わないけどね。でも、僕とするよりも気持ちいいのは間違いないだろうし」
「やっぱり、悟さんとのラブラブエッチが幸せだと思いますよ」
「そうかなぁ」
「それに、これ以上また文恵さんとヤッちゃったら、俺マジで惚れちゃうかもしれないんで、そこが怖いんスよね」
「ほら、そうやって文恵の良さを分かってくれる亮介くんだからこそ、僕もまた抱かせたくなってくるんだよ」
「いやいやっ! ダメですって。抑えが効かなくなって略奪愛とかいう話になったらどうするんスか!」
「僕がまた奪い返すから問題ない」
「これだもんなぁ。やっぱ、深入りしないよう一定の距離は保ちますよ」
文恵を愛する夫と、その許しを得て文恵を一度だけ抱いた俺。
おかしな関係だが、妙に心許し合えて無二の親友みたく感じられる間柄は、何故だか気の休まるオアシスのようでもあった。
旦那さん公認で抱く清楚妻! 〜了〜