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俺は他人棒
【熟女/人妻 官能小説】

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神谷今日子(45)-13

 ズ、ズッと引き抜きかけた刹那、今日子はガクンと身を突っ張らせた。
 何事かと驚く俺の腹に、勢いよく生温かい飛沫がかかった。
「っ……はっ、はああぁっ!」
 汗まみれの腋を全開に晒し、頭の傍らのシーツを鷲掴みにした今日子。
 感極まった吐息が途切れ途切れに口から溢れ、壮絶なオーガズムに襲われているらしいのが見て取れた。
 俺と繋がっている生殖孔のすぐ上に位置する小さな穴、つまり尿道からとめどなく噴出していた生温かい液体は、失禁放尿なのである。
 そこまで感じてしまった要素が俺には分からなかったが、察するに、敏感になりすぎた膣全体から抜けようと動いたペニス、そのエラが張ったカリ首が内壁を引っかかりながら後退していく感触が、今日子にとてつもない高波となって快感をもたらしたものらしい。
 ここまで壮絶な反応を示してくれるとは、男冥利に尽きる。虚ろな眼で天井を、いや、ここではないどこかを見つめている今日子に、俺は休むいとまも与えぬ腰突きを繰り込んだ。

 俺だって最高に感じているのだ。長い不動の膣内停留は、今日子の中をまるで俺専用スペースの如く馴染ませており、一ミリ動かすだけでもついて来ようとする肉の絡みが実に心地良い。
 フィットした粘膜洞をしゃにむにほじくり返すと、気持ちよさは百倍にも千倍にも高まっていくのだ。
「今日子さんのまんこ、俺のチンポと相性抜群だよっ! すげえ気持ちいいっ……今日子さんの中で溶けて一つになってるみたいだ」
「あたしもぉ……気持ちいいのぉ……おしっこ漏れちゃうくらい気持ちよくて……ベッド汚してごめんなさいぃ……」
「いいんだよ。ちびるほど感じてくれてるなんて、嬉しいよ!」
 挿入を解かぬまま、今日子の身体を反転させ、正常位からバック責めに切り替えた。
「小便かけられたくないから向き変えたんじゃないよ?」
「いっ、意地悪言わないでよぉ……」
「こうして今日子さんがカメラに顔向ければ、後で自分のすっげえエロいイキ顔見れるっしょ? トロトロに緩んでる今日子さんの感じ顔、マジ可愛いよ」
 熱い肉壁をまんべんなく擦り回すよう、腰で「の」の字を描き今日子の内部を蹂躙した。あらゆる箇所を刺激するべく、ねちっこく旋回させてやるのだが、とりわけGスポあたりは入念にカリ裏で強めに責めた。
「あっ、あんっ、は……ああぁっ! 可愛くなんか……ないよぉ……」
「俺が可愛いって言ってんだから間違いないって! 感じまくってる今日子さんの顔、マジ可愛すぎるから!」
「やっ……ああっ……んああああああぁっ!!」
 高らかに喘ぎ、急に口をつぐむと、新たな高波に襲われたか、今日子の腰がビク、ビクンと跳ねた。

 二人とも、身体から湯気が立ち昇っているようなヒートの仕方だった。
 エアコンは効かせてあるのだが、肉欲の小宇宙に入り込んでしまった俺たちにとって、ベッドの上だけが確かに存在している世界であり、他は全て外界でしかなかった。外界でエアコンが冷気を放っていようが、俺と今日子の小宇宙には関わりないことだ。
 今日子の身をかき抱いて、もはや寝バックに近い格好で腰を振り続ける俺だった。
 股だけでなく全身が溶けて一緒になってしまうような密着感。お互いが発する汗、唾液、その他諸々の分泌液の臭気がむんむんと取り巻き、息苦しいくらいだった。だがそれは決して不快でなく、俺たちはその中でしか生きられない生物にでもなった心持ちで無我夢中の交接を続けた。


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