B-14
「この……。変態和哉。んんっ……。」
「変態で結構。亜紀の匂いは、ミルクのような甘い匂いがするんだ。」
「何よ……。んっ、どうせ私は、乳臭いわよ。」
亜紀は振り向くと同時に、口唇を重ねてきた。
二年前は、亜紀の方が大きかった身長も、今では俺の方が、ずいぶんと大きくなった為か、亜紀は俺の両肩に手を乗せ、つま先立ちしているみたいだった。
俺は両手を腰に回して亜紀を引き寄せ、少し開いた口唇に舌をこじ入れる。鼻腔いっぱいに、口の中の甘い匂いが広がった。
「ふっ……。うんっ……。んんっ。」
舌と舌が触れ、絡み合うに従って、お互いの息遣いは次第に乱れてゆく。俺の手は腰を離れ、成長した尻の弾力が心地よくて、何度も撫で回していた。
「ふっん……。触り方が……。んっ、痴漢みたい。」
「亜紀も、痴漢に遇った事があるの?」
「教えない──。」
「こんな事をされたりした事あるの?」
そう言って、ジーンズの中で、既に熱り勃っていたペ○スを、亜紀のお腹に押し付ける。
「もう……。こんなにしちゃって。」
「あっ!ま、待って。それ以上されると……。」
ジーンズ越しに、亜紀の手が、ペ○スをゆっくり擦り上げてきた。
俺は堪らず、腰を引くしかなかった。
「反撃してやる!」
「ちょ、ちょっと!」
スカートをたくし上げ、ショーツの中に手を入れると、秘部だけでなく、恥毛まで汗ばんで濡れていた。
「亜紀だって、もうグショグショじゃないか。」
「うるさい。私だって……。んんっ!ラブホテルって、初めてだから。」
「そろそろ、服を脱ごうよ。このままじゃ、汚しちゃうよ。」
俺達は一糸纏わぬ姿となり、そのまま、丸くて大きなベッドに寝そべった。
「なあに?そんなに見ないでよ。」
改めて、光の下で見る亜紀の身体に、俺はしみじみとした気分になる。
「いや。亜紀の身体、あの頃より、ずいぶんと大人になったんだな、って。」
痩せ柄で胸も小ぶり、くびれも浅く、足はスラリと長いだけで、秘部の恥毛も、濃い産毛ほどだった亜紀の身体。
それが、たった二年半の間に、乳房は手に余るほどに大きくなり、腰幅が広がって括れも深く、太腿は全体に肉付きを増し、そして濃くなった恥毛と、ここまでの成長度合いに感心した。
「和哉だって、少年の身体だったのに、ずいぶんと逞しく成長したじゃない。」
十代の二年半は、子供だった俺達の外観を大人へと変えるのに、十分な時間だった。
「──亜紀。ほら、見てごらんよ。俺達が抱き合ってる姿が映ってるよ。」
天井に目をやると、一面に貼りめぐらされた鏡が、俺と亜紀を等身大に映し出している。
「何だか嫌だわ。誰かに見られてるみたいで。」
「じゃあ、亜紀が上になってよ。」
お互いの体勢が入れ替わり、亜紀は俺の上に跨がって身体を密着させると、自分から口唇を重ねて来て、舌を俺の口の中に挿入させた。