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妙子
【その他 官能小説】

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妙子-15

 「今日は店を休め」
 「え? どうして? 土曜日に休んだりしたら罰金だよ」
 「罰金ていくらだ」
 「1万円」
 「何? 1万円? 風邪惹いて頭が痛いと言え」
 「それでも罰金は払わされる」
 「風邪でもか?」
 「うん」
 「なんちゅう阿漕な店だ」
 「だって土曜日はかき入れ時だもん」
 「日曜は?」
 「日曜は店が休み」
 「何だ、水商売も一般世間並みになって来やがったんだな。それじゃ明日まで我慢するか。たった1日のことだからな」
 「何が?」
 「だからバイブ付きパンティを買いに行くって言っただろうが」
 「ああ、それか」
 「うん。まあ明日まで我慢するから行って来い」
 「研はどうするの? 何処にも行かない?」
 「さあ、気分次第だから分からん」
 「うちにいればいいじゃん。何処っか行くんならお店に来て」
 「ああ、だから分からん」
 「出かけてもいいけど、ちゃんと戻ってよ」
 「鍵は?」
 「あ、そうだった。ほら、渡しておくから」
 「まあ、飯を食いに出かけるかも分からんな」
 「そんなの何処っかから取ればいいじゃん」
 「何処から?」
 「お店に電話して私に言ってくれれば私が配達するように注文して上げるから」
 「そうか。面倒だな」
 「全然面倒なこと無いよ」
 「それじゃそうするか」
 「それとも私が今から作っておく? 簡単な物なら作ってもいいよ」
 「いや、俺は複雑な物が好きなんだ」
 「複雑な物って?」
 「簡単でないやつ」
 「どんな物?」
 「チャーハンとか」
 「そんなの1番簡単じゃない」
 「いい。いいから出かけろ。ホステスは油臭い匂いさせて店に出たりすんじゃない」
 「そうお? 匂いなら香水で誤魔化すから大丈夫だよ」
 「いいって。今から作って後で冷えた奴食ったって美味く無いだろ?」
 「それもそうね。それじゃ時間見計らってチャーハン配達するように私から電話しようか?」
 「その時は俺が電話するからいい」
 「だって配達してくれる店知ってるの?」
 「お前に電話するんだ」
 「ああそうか。それじゃ待ってるから電話して」
 「ああ。お前ゴムのパンティ客に見せてやれ。喜ぶぞ」
 「こんなの見せていいの?」
 「それくらいサービスしてやれ。水商売なんだろ」
 「でもおっぱい見せると怒るじゃない」
 「お前、おっぱいにパンティ穿いてるのか?」
 「まさか」
 「そうだろ。変なこと言うな」
 「変わってるんだから、本当に」



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