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俺は他人棒
【熟女/人妻 官能小説】

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新納麻由子(43)-1

 いい女だよなあ、本当。
 ちっこいくせして、乳とケツがプリプリなのがエロすぎる。
 ヤリてえ。
 高学歴だって聞いてるけど、澄ました知的な顔がセックス中どんなだらしない歪み方することやら。

 新納麻由子と隣り合って酒を飲みながら、俺の頭はそんなことでいっぱいだった。
 チェーンの居酒屋で二時間三千円の飲み放題コースだが、麻由子はかなりの酒豪。これまでにも数回、サシで飲む機会はあったが、思いきって手を出すには少々リスキーな相手だった。
 俺のバイト先の一つである定食屋の店長夫人なのだ。
 年齢は四十三歳の熟れ盛り。身長は百五十ちょっとなのに、出るとこしっかり出た雌フェロモン過剰ボディ。セミロングのストレートヘアーがよく似合うクールビューティーだ。切れ長で涼し気な眼がとりわけ魅力的で、その瞳は向かった者を惹きつけずにおかない吸引力がある。
 酔ったときにはその黒眼がちな魅惑の瞳が輝きを増して、一層ドキッとさせられるのだ。

 定食屋というのはフランチャイズ店で、本部から看板を借りた個々の会社が店舗を経営する訳だが、このたび店長が本部から直々の声がかりで、他店舗を一軒任されるという話が決まった。
 それで目下、店の経営サイド──専務という肩書もある麻由子や一部社員たちは、大いに混乱をきたしているところである。
 というのも、新たに任される横浜の店舗に関しては、店長が周囲への相談なしに受けた話なのだ。
 店長、新納武広には、割とワンマンな体質がある。実質的に表へ出て店を切り盛りしている麻由子は、そうした面でストレスがかかることが多いらしい。そんなとき愚痴の捌け口には俺がご指名されるのであった。
 いちアルバイトだが、店長の武広からも麻由子からも受けは悪くない俺である。入っている日数こそ多くないものの、要領よく二年近く働いているためか、すっかり信用されている。俺より長く働いている社員もいるのだが、最近は麻由子が相談相手に選ぶのはもっぱら俺なのだ。

 事務所で経理だとか本部との打ち合わせなど、デスクワークの多い店長に対して、店へ出て実務をこなすのは麻由子である。
 横浜の店に関わるとなると、店長は当分そちらにかかりきりになって、こっちの事務仕事なども麻由子に丸投げすることになる。店内の面倒を見るだけでない諸々の負担が、全て麻由子の双肩にのしかかるのだ。
 麻由子のスタッフたちへ対する気遣いの細やかさは一流で、頼れるリーダーとして皆から慕われている存在なのだが、内面はなかなか繊細である。俺は酒を酌み交わしてそんな麻由子がますます好きになった。外見の綺麗なところにまず惚れてムラムラし、中身を知ってさらに抱きたくなった。
 横浜店舗の騒動は、まさに絶好のチャンスだった。
 これまで小出しに発散してはいたが、麻由子の中で夫への不満は今や最大限に膨れ上がっていた。


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