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魔へと溺れユく女タチ
【ファンタジー 官能小説】

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シャリィ・レアリル-3

あの後、悪魔の言うお仕置きという物が行われた。
あんな狂気に満ちた悪魔のお仕置きだ。よほど大変な目に合わされるのだろうと思ったが・・・。

ロープで縛り付けられて、身動きとれない状況でベッドに押し倒されて体中を朝まで舐め回されるというお仕置きで済んだ。
本来ならそれでも嫌な事だが、周囲で起きている魔物たちの行為などを見ているともっと厳しいお仕置きをされてもおかしくないと覚悟していたのだけども。

いつ終わるのか分からない恐怖。
次に何されるか分からない恐怖。
お仕置きされている最中は気が休まる暇がなかったけども、終わってみれば意外とあっさり。

もしかしたらその気が休まる暇がない、というのが一番のお仕置きだったのかもしれない。
終わった時こそあっさりで拍子抜けしたがお仕置きの最中は発狂しそうなくらい怖かった。
今でこそ落ち着いているが、あと数時間も身体を舐め回されていたらどうなっていた事か・・・。



「昨日は悪かったね。柄にもなく、興奮してしまった」

「は、はぁ・・・」



昼食の時間。
城の外は赤い霧に包まれ、太陽を感じにくいが夜に比べて心なしか明るい。
私と悪魔は城の食堂で向かい合いながらサンドイッチを食していた。

お仕置きが終わり、お風呂に入る事も許されたのでサッパリとさせてもらった。
悪魔も昨日感じた狂気が嘘や勘違いだったと言わんばかりに穏やか。

けれどこの城に漂う狂気は変わらない。
食堂の机にサンドイッチが用意されていたがケトルに入っていた水が少なくなっていたので、厨房にいる女性にお水を貰うついでにサンドイッチのお礼をしようとした。


けれどそこで見たのはオーガと呼ばれる身長が2m以上もある巨躯の魔物が、大きな骨付き肉を食べながら片手間に女性を犯しているという光景だった。
女性は背後から右腕を掴まれ、食事の片手間といった具合に犯されているがとても気持ちよさそうに顔を歪めては大きな声を上げて喘いでいる。

女性の名前はリリス。近くの村から攫われ、冒険者と私たち巡礼者が城に来るきっかけになった女性。
村から攫われた女性は4人いて、そのうちの一人。
彼女もまた城にいる他の女性と同じく、快楽に溺れた雌の顔そしていた。


昼食の合間に時間があれば魔物たちとセックス。
昼食の合間でなくても、この城では他にやる事がないので魔物たちと女性はひたすらセックスを繰り返し肉欲に溺れる。
生きるために食事や、たまに風呂や水浴びをするがそれ以外はセックスか睡眠といった堕落した生活。

これが、この城での狂った日常だ。
ちなみに食料は魔物たちが色んな村から略奪してきているらしい。



「そうだ。今日はキミとエリザを城から出してあげよう」

「・・・え!?」

「昨日のお詫びだ。街に戻って色々買い物をしてくるといいさ。ただし明日中には戻らないと・・・誰か血を見るかもね?」



短い期限付きだが唐突な解放。
そんな事を言われるとは思っていなかったので私は面を食らっているが、悪魔は軽い態度で美味しそうにサンドイッチを食べている。

騎士や冒険者の応援を呼ばれたりするかもしれないのに、そんな事は気にもしていないのか。

この悪魔は素手で私たちとこの城へ一緒に訪れた冒険者の男性を一人あっさり殺していて、こう見えても戦闘能力はかなり高い。
不意打ちで冒険者一人が殺され、パニックになったところでゴブリンやオークといった下級の魔物に包囲されて捕まったのが事の始まりだ。

戦闘能力は高いのは知っているし、まだ底も見えていないが・・・応援を呼ばれたり現状を話されてもこの悪魔は痛くも痒くもないのか。


それにエリザと一緒に街へ行っていいだなんて・・・。
この悪魔が何を考えているのか本当に分からない。



「そうだ。あと一つ。エリザにはお遣いを頼む事にしているから、それだけ済ませてくれれば帰るまでは自由にしていいよ」

「は、はぁ・・・」



予想もしていなかった状況に私は間の抜けた声しかでない。
食事を済ませると悪魔はさっさと席を後にして何処かへ消える。

魔物達が略奪してきた物の中から衣服などを選んでいると城の女性から街へ行くならついでにと買い物を頼まれもした。
女性達は・・・城から出る気が微塵もないようで、あくまでついで感覚に買い物を頼む程度。
城の外に出る事を羨まれたりはしなかった。


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