シャリィ・レアリル-10
「次はワタシも気持ちよくしてくれるかな?」
余韻が収まり、落ち着くのを見届けると悪魔はいつものニヤケ顔に戻った。
男らしい、なんて思った表情をしたのは一瞬だけだ。
そして私がイかされた後は・・・悪魔の番だ。
悪魔は足を広げて座り、私は下腹部へ寝そべるように跪く。
目の前にあるのは大きく存在感を放つ男性の象徴。
しかし今回はイボなどはついておらず、普通の形だ。
「初めて抱く日だというのに、野暮な事はしないよ」
ニヤニヤと笑いながら。けども私を気遣ってかそんな事を言う。
とはいえイボこそないが、男らしく自己主張をするソレを間近で見るのは・・・少し怖い。
今まで何度も相手してきたというのに何故今日だけいつもと違う恐怖を感じるのか。
考えても答えはでなかったが、すぐにいつも通り慣れるだろうと思い直して舌を這わせた。
「おぉ・・・」
竿を下から上へ。何度か繰り返した後は膨らんだ亀頭の部分を優しく舐め回す。
肉棒がビクビクと震え、舐めにくい。
いつもと同じ事をしているだけで変わりないはずなのに悪魔もまた、いつもより興奮しているようだった。
その光景を見て私の心の奥底では・・・少し、何かが満たされるのを感じた。
ただ舐めているだけだとビクビク震えて舐めにくいので右手で竿の部分を掴み、揺れを抑えた。
抑えるだけでは物足りないと思うので上下に手を動かし、刺激しながら先っぽを舐める。
手の中で更にビクビクと震えるのが分かるが、ある程度掌握できているので先ほどよりは舐めやすい。
すると先っぽについた穴からトロリ、と液体が溢れてくる。
先走りの汁だ。悪魔も感じてくれている証拠だろう。
普段なら嫌々、といった感じで相手をするが今日は自分から溢れてきた汁を舐め取る。
相変わらず苦くて生々しいが・・・我慢できない程じゃない。
どうせすぐにまた出てくるので穴へと舌を這わせて待ち伏せする。
すると予想通り汁が流れてくるので逃がさず舐め取る。
気がつけば舌で穴を集中的に攻めながら手で竿を扱いている状況。
こんな事をするのは初めてだが・・・悪くない。
攻めてる方が悪くないとか言うのも不思議だが。
「ヤバッ・・・!イくっ!!!」
「あ・・・っ!?」
終わりは唐突に訪れた。
まだまだ攻めている最中だと思っていたのだが悪魔の肉棒が激しく揺れ、精液を吐き出し始めた。
あまりにも勢いが凄いため、扱いていた手も離れてしまう。
唐突な射精だったため、受け止めきれない。
ほとんどが顔や髪にかけられてしまい、口で含む暇すらなかった。
「もぅ・・・いきなり出されたら飲めないじゃない」
「・・・別に、呑んでくれなんて頼んでないけどね」
・・・そう言われて、私が自分で凄く恥ずかしい事を当たり前のように考えていたと思い知らされた。
そうだ、本来は精液なんて呑む物じゃない。
ただひたすら嫌悪すべき、汚い排出物だ。
「あ、貴方がいつも呑めって言ってるからでしょ!?」
「そうだっけ?キミと肉体関係が結べて満足してたから、そう何度も強要してなかったと思うけどなぁ」
軽く舌を這わされただけでイった時はからかわなかったのに、今だけはひたすらからかわれた。
これだから悪魔との会話は嫌になる。
すぐ人を小馬鹿にしたような態度をとるのだから。
けど・・・もしかした今の悪魔は余裕がないのかもしれない。
私がイってしまった時は余裕があったのか気遣ってくれたが、彼もまた予想以上に早くイかされてしまった事に男のプライドが少し刺激されたのかも。
そう考えたら少し微笑ましい気持ちになる。
「んっ・・・」
ティッシュで顔についた精液を拭き取りながら自分の下腹部に少し違和感を感じた。
そういえば、舌で這われてイったのは軽いオーガズムだったのであまり愛撫もしてもらっていない。
なんだか切なくて、モジモジと太ももを擦り合わせてしまう。
「ズルい・・・」
「え?」
「貴方ばかり気持ちよくなってないで、私も気持ちよくしてよ・・・」
・・・いや、違う。
どうせこの後、本番もするんだからちゃんと濡らしてよ。
そう言いたかったはずなのに、私ははしたない遊女のように足を大きく広げて彼を誘っていた。
凄く、恥ずかしい。
というか散々エリザや他の女性が性に溺れるのを嫌悪してきたというのに私も溺れかけているのだろうか・・・?
悪魔のせい、という事にしたくてもやはり彼は特別な事は何もしない。
ただ純粋に女を求め、行為に及ぶだけだ。
けれど、あれだけの女性たちを性の技術だけで快楽に堕としてきたのだ。
彼にとってはとても手慣れている事だろうし、今更ながら・・・。
私も同じ用になってしまうのか。
そう考えると恐怖が沸いてくるが、一度口にしたら我慢できなくなってしまった。
もう、何でも良いから気持ちよくしてほしい。
色々と悩んでいるうちに気がつけば今度は彼が私の下腹部に顔を押しつけている。
とても恥ずかしい。けども自分が興奮しているのがよく分かり、中のヒダがヒクヒクと動いている気もしてくる。
何もしていなくても私の膣は期待からか濡れてきてしまった。
このまま攻められたらどうなってしまうのだろう。