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Story
【推理 推理小説】

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Story〜夕焼けと2人の高校生〜-8

「一応聞くけど、どうして殺した?」
「朝月くんらしくない言葉ですね。」
「自分らしくないこともしてみようと思って。」
「そうですね、ただ殺したかったからです。」
青治は眉一つ動かさず答える。
「そうか……。警察はどうするんだ?」
「どうもしないですよ。捕まったら捕まったです。」「まだ人を殺すのか?」
「いえ、もう気付いてもらったので。」
「そうか、それじゃあな。」
「えぇ、さようなら。」
「………。」
「………。」
青治は一人、静かな教室を出ていく。
2人分の微かな呼吸音しか聞こえない。
窓からさしこむ夕焼けは、
教室を紅く照らし続けていた。


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