貧困娼年の奈落-3
ボクの飢え乾いた桜色の幼い唇は、その醜悪な陰茎に舌を這わせた。
そして翠に刻まれた刻印のような口技でその醜悪な陰茎を蕩かせるような愛撫で包む。
唇は陰茎を締め上げ、舌の作り出す快感は女性の膣を凌駕する。喉奥はまるで子宮のよう。
男もまさか翠がこれ程の快感を作り出す熟練した好色少年だとは予想しなかったろう。
男の快感を抉り出すような絶妙のテクニック、右手は棹を巧妙に愛撫し、左手は陰嚢の裏側をくすぐり、アヌスまでの道を辿る。
何よりも男を魅了したのは翠の鳶色の肢体だった。
少年とも少女とも言えない、10歳ぐらいの子供だけが持つ滑らかで中性的な身体が、まるで淫蕩な娼婦のようにうごめく。
背中に浮き出る幼い筋肉が奇妙な、そして魅了する「肉」となる。
そしてその果実のように滑らかな双丘が物欲しそうに揺れる。
その背徳的な光景と、陰茎に与えられた強烈な快感にあっという間に男は登り詰めた。
いったいどれだけの年月に溜めたのかわからない程の大量の精液の噴出は、断続的に何回も、何回も翠の喉を灼き、溢れ出したミルクは碧の鼻から噴き出す。
翠はそれを一滴も零すまいと生臭い廃液を啜り上げた。
美味しいの。甘くて苦くて、いろんな味がする。とっても熱いスープみたい。オナカの中が求めていた「食べ物」と変わらない。そういえばセーエキって「タンパクシツ」がたっぷり含まれているって「ザキ」さんが言っていた。生きて行くために絶対に必要なんだって。じゃあ、これをたくさん飲めばボクは生きて行ける。栄養なんだもん。最初は青臭くて苦手だったのに、ボク、慣れた?違う。ボクが好きなんだ。トロトロしてて、ミルクみたいで。学校で飲んでいた冷たい牛乳より熱くて舌に絡むこの感じ、たまらないっ。このお兄さんのオチンチンは凄っごい匂いのする白いベトベトでいっぱいだけど、それもチーズみたいな味がして癖になりそう。それより、それよりこの静脈の浮き出たお肉が愛おしい。赤ちゃんの時に飲んでいたママのおっぱいより、逞しくて、物凄く硬くて。でも、歯ごたえがいいの。甘く噛むとオトナはみんな悦んでくれる。ネカフェや公衆便所でたくさん飲んだけど、こんなに黄色いほど濃いのは始めてだ。お尻って、栄養を食べられるのかなあ?なんだかとっても、お尻が、オナカが疼くのはどうして?ボク、期待している。元気なオチンチンがボクのカラダに入って来たらなんて想像しちゃう。きっとボクははしたない声を出して思いっきり愉しんじゃうもん。もう人に見られた方が嬉しくなったボクは「変態」なのかなあ。でも、いいのっ。カラダが気持ち良くて、ノーミソが痺れて蕩けちゃうのがたまらない。ああっ、もっと。もっともっと飲みたいっ。もっと、もっともっともっと。口から、お尻から。ボクのオナカをいっぱいにしてっ。白くてドロドロしたので溢れるぐらい。
フェラチオの終わった翠の惚けた顔と、飛び散った精液を啜る姿は妖艶な小動物。
この世の物とは思えない背徳的な魅力はたちまち男を虜にした。
「じゃ、じゃさあっ、これもあげるからさあっ」
男は汚れたザックからアンパンとクロワッサンを取り出した。
翠は潤んで半眼になった瞳でそれを見つめ、喉を鳴らす。
「だ、だからさあっ、君の、お尻、使ってもいいよねっ」
翠の同意も得ないまま、男は服を脱ぎ始めた。
その身体は顔や陰茎に負けず劣らず醜い。
身体中には不気味な吹き出物で覆われ、ぶよついた身体は人間ではなく動物めいていた。
翠は身体の中心が疼くのを感じる。
数えたこともない男たちとの肛門性交。弄ばれた前立腺の稲妻のような快感。
内臓が震え、背筋が痺れ、脳髄を蕩かした終わる事のない淫交。
翠は初めて微笑みを浮かべた。
「いいよ、使ってっ。ボクのカラダを好きにしてっ。お尻、だけじゃなくっ、ボクのカラダ、自由にして。ボク、それ、しぼって、あげるっ」
翠に覆い被さってきた男の背中に両脚を絡め、腰を卑猥に振って男を挑発する。
射精したばかりだというのに男の陰茎は硬く、熱く、滾っていた。
男の醜い陰茎が、穢れのない少年の淫門に押しつけられた時、翠は糸のように細い歓喜の声を上げた。