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貧困娼年の奈落
【ショタ 官能小説】

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貧困娼年の奈落-4


入ってくるときは熱湯を飲んだよう。出るときは排便している時の快感が続くみたい。
初めて公園の遊具の中で犯された時には想像もしなかった悦楽。
翠は気が付かないうちに男たちに「開発」されていた。
直腸は完全に性器と化し、陰茎を蕩けるほどに包み込み、淫門はその根元を握りしめる。
その性技が生み出す快楽は男の予測をはるかに超えた。

「う、うおおおっ!うおおおおうっ!」

二度目だというのに男の吐き出す熱いミルクは大量で、翠の身体の奥を灼いた。
身体の奥底に注ぎ込まれる精液を搾り取るように、翠の身体はしなやかにくねり、その青臭い廃液を腸の襞ひとつひとつが飢えたケモノのように飲み込む。

翠は男のぶよついた背中の肉に爪を食い込ませ、その美脚で男の腰を抱きしめ、男は分厚い舌を翠の華奢で柔らかい首筋に舌を這わせ、少年の桜色の唇に乱暴に舌を差し込んだ。
翠はその幼い舌で荒々しい肉に応えるように絡みつかせた。



空は灰色、乱れ雲。ブナの木の梢が風に揺れている。

荒れ放題の雑草にパンの包み紙を撒き散らし、翠は菓子パンを貪り、喉を詰まらせて飲み込む。
その涙を浮かべた潤んだ瞳はぼんやりとした歓喜に包まれていた。

それが翠の唯一の生き方となるのに時間はかからなかった。

公園に集まった男たちは、どうやってかなんとか食べている。
公衆便所の水場は共通のシャワーであり生活用水。
ありあまる大量の時間を妄想や昔語りで埋めていた男たちの目の前に現れた最高の娯楽。
それが「翠」という「肉」の名前だった。

もとより犯罪の意識なんか持たない。子供だからとか男だからなんて考えない。
乾いたパンの耳で手扱き、腐りかけの菓子パンでフェラチオ奉仕、サバの缶詰めひとつで蕩けるような肉壺が白濁した廃液を飲み干してくれる。

公衆の性処理用肉便所。24時間営業のコンビニ並みのお手軽さで快楽が買える。
雑草の上で。桜の木の幹にしがみついて。朽ちたベンチで男の股間に座る。
もはや嗅覚は失われ、視覚さえぼんやりと滲み、ただただ食べ物を得るために幼い腰を振る。
自分の快楽のためしか考えない男たちは、翠の淫門が血で滲んでもいたわる心なんて持ち合わせていない。

翠を求める男たちが重なった時は、翠は口と淫門を同時に使われて「串刺し」にされた。
その最中に寄ってきた男の陰茎は指を使って愛撫する。
満員電車状態で男たちの欲望が限界を超えた時、翠はついに「ダブルペニス」を経験する。
ただでさえ一杯の淫門に二本の男根が同時に挿入された時の事はほとんど覚えていない。
ただ、交互に出し入れされる気の狂うような混乱と背筋が凍るような激烈な苦痛と快感に翻弄されるのみ。
痛みさえ快楽になることを小学生の少年は知った。



翠はまるで肉人形のように、性のマリオネットと化して身体を揺らしながら空を仰ぎ見る。
雲間が割れて青空が覗いている。

明日はきっといい天気。


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