アイノチカラ-1
「今頃マギー、杉山さんとバコバコかなー♪」
中島も交えて若菜と華英はもはや宴会の真っ只中であった。
「当たり前じゃん♪一ヶ月もしてなかったらもう…♪」
「ですよねー♪グフフ」
若菜と華英は楽しそうに騒いでいた。
「上原さんだって海外出張で旦那様と会えなかったから溜まってんじゃないですか?」
中島も話に加わる。
「私はホンバモンのアメリカンビッグバイブで毎日オナニーしてたからある程度は吐いて来たけどね!」
「そ、そっすか…」
堂々とした若菜に中島の方が恥ずかしくなる。
「それに私は週3回、千城に帰ってるし俊介にも会ってるし、ヤッてるから♪」
「え?帰ってきてるんですか??」
「うん。夜中に帰って早朝にこっちに戻って来てるの。さすがに一人で行動するのは止められてるから運転手兼護衛はつけて貰ってるけどね。何かあって戻らなきゃならない時もあるけど、でも家族の顔を見ると勇気と力が湧いて来るの。家族は大切だよ。」
「じゃあたまには県警本部に寄ってくれればいいのに。」
「アハハ!今更私が行く事もないし。マギーや華英ちゃんがしっかりやってるから何の心配もないからね。お局はあまり顔を出さない方がいいのよ。ところで結衣ちゃん、頑張ってる??」
サーガ事件の時、犯人側の人間に騙されその気になり落ち込んでいた結衣を気にかける。
「あー、結衣さん、仕事の鬼になってますよ。もはやパソコン使わせたら右に出る者はいないって感じで!でもやっぱ彼氏がいないのは寂しいみたい。見てて分かる。」
「そっかー。そのうち誰かいい人紹介してあげないとなー。」
「私にもお願いしますよ!イケメンでお金持ちの会社社長とか!」
「アハハ!そんなのいたら私がヤッちゃってるわよ!」
生々しいガールズトークに中島は聞いているだけで少しムラムラしてしまう。ただそんな飾らない人柄だから中島は若菜を好きになり捜査にも協力しているのだ。きっと若菜からの依頼でなければ捜査に協力する事はなかったであろう。
「いーなぁ、マギー!1人だけいい思いしてずるーい!!」
「アハハ!明日たくさんからかわなきゃねっ!!」
そして深夜1時になり若菜はタクシーを呼び華英をホテルに送って行った。そして長旅の疲れもあり、マギーの代わりに若菜はホテルへ泊まり、一回だけオナニーをして眠りについたのであった。