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お母さんじゃない
【母子相姦 官能小説】

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お母さんじゃない-3

(3)

 聴こえてくるピアノの音はめぐみの姿を運んできた。
通りすがりの女の子ではない。いま自分の家にいる。
(柔らかそうなお尻……)
椅子にぴったり密着しているんだ。……めぐみの肢体を想像するとたちまち勃起した。

 裕太の精通は中学3年の冬のことだ。遅いほうだろう。それまで性的成長は確実に認められた。朝勃ちは毎日あったし、友達の話や本などから、オナニーの知識、性交のこと、一通りのことは知っていた。オシッコと同じ穴から精液が出ることも、そしてそれが気持ちのいいことだということも。……
 当然、、興味もあった。それなのに精通の時期が遅かったのは、裕太の体の発達が平均より劣っていたわけではなかった。いわば、肉体と脳のバランスがほんのわずか整っていなかった。そういうことだったのかもしれない。   

 愛情を注がれることのなかった母。裕太は気づかなかったが、実母の存在が彼の性的発達を遅延さえていたのかもしれない。母親は子供にとって初めて接する異性である。その体に抱かれ、触れながら育つのである。温もり、におい、言葉……母親のすべてが情愛であり、それらを受けながら成長していく。むろん、『女』として意識するわけはないが、もっとも身近な『女性』として意識化に否応なく形成されていくものではないだろうか。その形によって心の歪みや伸び方に微妙な差異が生じていく。
 母親は『女』をも包括している。冷めた実母との関係が彼の『男』を押しとどめていたように思われる。

 彼が性の産声を上げたのは亜由美と初めて会った日の夜である。
布団に入って温かな昂奮に浸っていた。
(新しいお母さん……)
思い浮かべているうちに不意に勃起した。ふだんと違うと思ったのはエロ本も見ていないのに勃ってきたことと、その漲りかたである。引き出して握ってみて、
(なんだこれ)
信じられない硬さに起き上がった。さらに驚いたのは包皮が捲れていたことだった。自分で捲ったことはあったが、手を加えずにそんな状態になったことはない。
 驚いている余裕はなかった。何気なく擦って、思わず声が出てしまった。快感が全身を貫いたのである。
(気持ちいい!)
後はもう無我夢中であった。ほどなくのけ反りながら初めての射精が起こった。
 
 怒涛の初体験の余韻の中で、裕太はぼんやりと亜由美の姿を見た気がした。彼女を性の対象として求めた意識はない。ただ、彼の『男』を誘発したのは新しい母であったことはおそらくまちがいないことであろう。だが、裕太には思い及ばないことであった。あくまでも、亜由美の印象は、優しい笑顔であり、若くきれいな、清々しいものだった。

 ピアノの音が聴こえなくなって、裕太は階下に下りて行った。部屋から出てきためぐみが仰々しく頭を下げた。
「お世話になりました」
小学生の時からこんな調子だった。
「先生によろしく」
「練習は、もういいの?」
「もっとしたいけど、お約束の時間だから」
2時間ほどという話だったらしい。
「弾いていけばいいのに」
「ありがとう。でも、あまりやり過ぎても……伴奏のイメージがあるから」
裕太にはその意味はわからない。
 
 めぐみともっと一緒にいたい。とっさに想いが高まっていた。
「何か、飲んでいかない?」
「え?」
「ジュース、あるけど」
めぐみは嬉しそうに微笑んだ。
「いただくわ」
玄関に立っていた彼女が靴を脱いだ時、裕太の視線はその下半身に惹きつけられていた。子供の頃の細い骨ばった脚ではない。ふくらはぎが膨らんで、わすかに見えた白い太ももも眩しかった。

「裕太君の部屋は2階?」
「そう……」
「見せてくれる?」
不意に言われてすぐに返事ができなかった。
「いいけど……ちらかってるよ」
「男子があまりきちんとしいるのもおかしいわ」
(よかった……)
内心部屋に誘おうか言い出しかねていたのだ。
(よかった……)
家に留めたことにほっとした。

「きれいにしてるじゃない」
女の子が自分の部屋にいる。しかも、憧れていた『めぐみ』がいる。……
何だか現実の実感がない気持ちがふわふわと漂っていた。

 めぐみの『におい』が部屋に満ちてくるような気がした。実際はそうではなかっただろうが、彼女の香りを感じたのは本当のことだ。たぶん、女の子の何かの香り、それは、シャンプーだったり、体臭だったり、香水や汗どめスプレーなんかも使っていたかもしれない。

 気持ちが詰まるようで言葉が途切れ、思いついたのはアルバムだった。
(中学の卒業アルバム)
めぐみは私立にいった。公立に進学した級友のことは知らないかもしれない。……
 案の定、
「見たことない。見せて」
めぐみが喜んだ。小学校を卒業してまだ4年ほどだが、彼女にとってはその間ほとんど空白なのだった。
「たまに道で会うことはあったけど……」
時間のずれもあって、級友とは顔を合わせていなかったらしい。

「座っていい?」
ベッドに腰かけてアルバムを開いた。
「裕太君、何組?」
「4組……」
裕太の心は騒がしい。女の子が部屋にいる。
(めぐみ……ぼくのベッドに座っている)

「あ、あやちゃんだ。あやちゃんと同じクラスだったの?」
「うん……」
「高校どこいったの?」
「K女子だったかな」
「そう……。この子、誰だっけ?」
立ったままアルバムを覗くと、めぐみが自分の横に手を拡げてベッドをとんとんと叩いた。
『どうぞ座って』ということのようだった。
「この子」
アルバムを近づけ、彼女も体を寄せてくる。
「石原」
「そうだ、石原ともちゃん」
腕が触れ、身をかたくしてめぐみの胸元を盗み見ていた。

 



   
   


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