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俺は107番の膝から肘を外し、体重を掛けないようにベッドに肘をついた……繋がったままで……まだ抜きたくなかったのだ。
107番の息遣いは激しく腹が激しく上下する、そして激しく逝った証の痙攣も。
それらは俺のペニスを心地良く刺激するが、さすがに抜かず二発の後、膣の律動を子守唄にゆっくりと萎んで行く。
すっかり萎えて抜け落ちると、俺はごろんと107番の横に寝転び、腕を差し出した。
きょとんとする107番、その表情も可愛らしい。
「腕枕……しないの?」
「いいんですか? 腕、痺れませんか?」
「俺がしたいんだよ」
「それなら……」
107番は俺の腕を頭に敷いてニッコリと微笑んだ。
「すごく良かった」
「本当ですか? 私もすごく感じちゃって、ちゃんとできたかどうか……」
「ちゃんとも何も、俺、こんなに興奮したこと初めてだし、あんなに女を乱れさせたのも初めてだよ」
「私も……」
「相性が良いのかな」
「だと嬉しいです」
107番の小さな膣にジャストフィットすると言う事は、やっぱり俺のは小さめだと言うことでもあるが、そんな事はもうどうでも良い、相性ばっちりな女性器の持ち主を見つけたのだから。
「君は可愛いね」
俺は傍らの107番の身体をゆっくりと撫でながら言った。
「え?……」
「言われない?」
「言われたことないです」
「そんなことないだろう?」
「頭をぽんぽんと叩かれながらなら何度かありますけど」
「ああ、まあ、それだと子供扱いだな」
「実際、まだ子供ですから」
「まだ身体が小さい事は確かだけど、俺が今まで抱いた中では一番だったよ」
リアルでもクローンでも、と付け加えかけて、やめた。
なんとなく107番をクローン扱いしたくなかったのだ。
「ありがとうございます」
クローン女は世辞を使わない、客に失礼のないようにとは教育されてはいるが、客の歓心を煽る事はないのだ、なぜなら、沢山客が付いても彼女たちに取って何も良い事はないから、まあ、あまり少ないと罰を受けたりはあるのかもしれないが……。
「ここ、ぐちゃぐちゃだね……犯人は俺なんだけどさ」
「うふ……」
その笑顔に嬉しくなって、俺は107番を抱き上げた、いわゆるお姫様抱っこ、軽いからこその戯れだが、107番は随分と喜んだ。
そのままシャワー室に連れて行ってシャワーを掛けて身体をきれいにしてやると、107番も俺からシャワーヘッドを取り上げて俺にシャワーを掛けてくれた。
「ああ、気持良いよ」
「もっと気持ちよく……」
「う……」
107番は俺の前に跪いてペニスを唇に咥え込んだ。
そのフェラチオの上手さに、俺は思わず呻いた。
「上手いな……いつもそうやって男のモノを咥えているんだな」
ついそんな言葉が口をついた……どうやら嫉妬しているらしい。
107番は咥えたまま上目遣いでちらりと俺を見て、すぐに視線を落とした。
「ごめん……なんだか君を独り占めしたくなってね」
107番はふっと舌を使うのをやめたかと思ったら、すぐに一層熱を入れて俺のモノを舐め、しゃぶり始めた。
「ああ……すごく気持良いよ……でも、このまま出してしまうのは何だかもったいないよ」
おれはそう言って腰を引き、107番の手を取って立ち上がらせた。
「ベッドに戻ろう……ごめん、一発で良いとか言ったのにな……」
「……いえ、何回でも……」