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アンジェラ
【その他 官能小説】

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アンジェラ-24

 「私のおしっこ飲む?」
 「それは勘弁してよ」
 「やっぱりMでは無いのかな。私のお客さんは大体おしっこを飲みたがるわ」
 「アンジェラの?」
 「そう」
 「コップに取って飲むの?」
 「そういう人もいるけど、大抵は口を開けて上を向いて寝るの。そこに私がしゃがんでおしっこして上げるの」
 「汚っねー」
 「そうよ。あんなことはやっぱり正常な人は出来ないし、しない方がいいの」
 「うんこは?」
 「うんこなんて言わないの。おしっこは聖水、うんこは黄金って言うの」
 「へー。それでその黄金食う人もいるの?」
 「いるわよ、勿論」
 「それで食わしてやるの?」
 「それは気持ち悪いから2人だけ」
 「何? 2人だけって」
 「沢山チップをくれるお得意さんが2人いるの。その2人の時はやるけど、それ以外はやらない」
 「どうして? アンジェラが食う訳じゃないんだからいいじゃないか」
 「見てるだけで気持ち悪くなるのよ。あんなのもう変態なんてもんを遥かに通り越してるわ」
 「そうだな。想像しただけで気持ち悪い」
 「目の前でやられてごらんなさい。臭いし気持ち悪いし、今でも思い出すと吐きそうになるわ」
 「そうだろな。それも開けた口の上にしゃがんで出すの?」
 「そうよ」
 「良く出るなあ」
 「出ないわ。嘘だと思ったら私が口開けて寝て上げるからそこにうんこしてごらん。もし出たら食べて上げるから」
 「汚いな」
 「それが出ないのよ、絶対。大体人に見られてたらたとえトイレでしゃがんでいても出ないもんよ。それを人の口に向かって出すなんてまともな神経の人間だったら出来る訳が無い」
 「でもやるんだろ?」
 「そう。そこは仕事だからちょっとした工夫をして何とかね」
 「工夫って?」
 「そのお客さんは予約してから来るから、来る前に浣腸しておくの」
 「なるほどー、それなら出るな」
 「それが出ないのよ。大変なの。もうギリギリまで我慢してこれ以上は我慢出来ないっていう時にならないと出てくれないものよ。だから時間の調整が難しいの」
 「ほー。だって出たくなったら出せばいいんだから時間の調整なんか関係ないんじゃないの?」
 「それがそうも行かないの。あの人達は、SMプレイに自分なりのシナリオを頭に描いているからそのシナリオに沿ってプレイが進行して行かないと満足しないのよ。こっちが出したくなったからさあ口開けなさいって言う訳にはいかないの」
 「ほーう」
 「SMプレイっていうのは2人でやる一種の演劇なのよ。即興の演劇なの。だからそういう方面の才能が無いといけないし、2人の息と言うか考えていることが合わないと面白いプレイにはならないの」
 「ほーう」
 「ただムチ打ったりうんこしたりすればそれでいいっていう簡単なものでは無いの。それなりにテクニックがあるもんなのよ」
 「そういうもんなのか」
 「そうよ。SMプレイを馬鹿にしては駄目よ」
 「別に馬鹿にしてはいないさ。でもおしっこ飲んだりうんこ食べたりするのは厭だなあ。たとえ食わしてくれって女に言われても食わしてやりたくは無いなあ」
 「そうよ。あんなの食べたらもう正常の人間とは言えないわね」
 「金払って人のうんこ食うなんて気が知れないな。自分のうんこだって厭なのに」
 「当たり前よ。あの人達だって自分の物は食べたりしないわよ」
 「いくらアンジェラのことが好きでもうんこは食えないなあ」
 「それでいいの。あれを目の前でやられてご覧なさい。食欲なんか無くなっちゃうから」


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