アンジェラ-22
「へ？ すると、乳首が飛び出てて、しかも透けてる？」
「そうよ」
「グヒャー」
「つまりそうして欲しいのね」
「欲しい、欲しい」
「段々ヤスシの言葉も分かるようになって来たわ」
「明日は絶対これ着て出かけような」
「だからいいわよって言ってるじゃない」
「グヘヘ」
「馬鹿ねえ、想像してるだけでオチンチンおっ立てて」
「イターイ。そんな所捻るなよ。折れちゃうじゃないか」
「折れたらどうする？」
「どうするって、オチンチン折れたらもう生きていく気力が無くなるよ」
「それじゃ私を裏切ると生きていく気力が無くなっちゃうわね」
「どうして？」
「私を裏切るとオチンチンが折れるから」
「どうして？」
「私がそうするから」
「そうするって？」
「私がヤスシのオチンチンを折るから」
「え？ 脅かすなよ」
「ふっふっふ。脅かしてるんだと思う？」
「あのー、本気？」
「コロンビア人は思いこんだら命がけなのよ。私は命を賭けてヤスシを愛したんだから」
「それはあの、命を賭けると自殺するとか、そういうことになるんじゃないの？ 僕のオチンチン折ったりするんじゃなくて」
「何で裏切ったヤスシを放っておいて私が自殺しなければいけないの？」
「いや、だから、あの、命がけっていうのは自分の命じゃなくて僕の命を賭けるっていう意味なの？」
「そうよ。当たり前」
「ギョヘー」
「どうしたの。感じちゃったの？ それともそんなに嬉しいの？」
「何が？」
「ギョヘーっていうのは感じた時や喜んでる時の言葉なんでしょ？」
「ビックリ仰天した時もギョヘーなの」
「そう？ ヤスシの表現にももう少し慣れないといけないわね。奥さんなんだから」
「奥さんってまだ結婚していないじゃないか」
「それは手続きだけの問題よ。２人の気持ちは既に結婚してるのと同じでしょ？」
「あ、まあ、何と言うか、そんな感じなのかな」
「そんな感じじゃなくて全くその通りだよって言ってごらん」
「全くその通りだよ」
「そう。だから２人はもう夫婦と同じ」
「それじゃアンジェラが裏切ったらどうするんだよ」
「好きにしていいわ」
「好きにするったってどうすればいいんだよ」
「だからヤスシがしたいと思うことをすればいいの」
「どうせコロンビアに逃げちゃえばこっちのもんだと思ってるんだろ？」
「そんなこと思ってない。愛するっていうことは信じるっていうことなのよ。私を信じなさい」
「だって言葉だけなら何とでも言えるじゃないか」
「言葉だけじゃ無いでしょ？ 私はヤスシの子供を作るって言ってるでしょ。愛してもいない男の子供を作ったりすると思うの？」
「ああ、そうか。本当に僕の子供作ってくれよ」
「それはヤスシの役目でしょ。私はピルをやめたんだから、後はヤスシが頑張るだけよ。でも、毎日のようにセックスしてるんだから出来るのは時間の問題でしょ」
「そうだな」