投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

アンジェラ
【その他 官能小説】

アンジェラの最初へ アンジェラ 17 アンジェラ 19 アンジェラの最後へ

アンジェラ-18

 「驚いた」
 「そう、そういう風に喋るの」
 「あのさあ。僕のこと好きになったんだったらさあ・・・」
 「何?」
 「別に国に帰る必要は無いんじゃないの?」
 「どうして? 結婚でもしてくれるって言うの?」
 「グヘッ。結婚?」
 「私と結婚してくれるの? それとも愛人になれって言うの? 国に帰るなっていうのはどういう意味なの?」
 「外人と結婚するなんて子供の時からの夢だったなあ」
 「それじゃ結婚してくれるの? 私は外人だよ、コロンビアに帰れば外人じゃないけど」
 「当たり前だよ、それは」
 「そうだった。私の脳味噌も溶けて来ちゃったみたい、貴方と付き合ってたら」
 「何だよそれは、酷いこと言うなあ」
 「子供の時からの夢は実現しないといけないわ」
 「でもどうして僕のことが好きになったの? 僕の子供作りたいなんていう程」
 「それが分からない」
 「分からない?」
 「ちっともハンサムじゃないしねえ」
 「そうさ。自慢じゃ無いけど日本人の女にも持てないんだ」
 「そんなこと全然自慢にならない」
 「だから自慢じゃ無いけどって言っただろ」
 「本当に分からないの。ヒヒ爺でもいいから金持ちの男と結婚したかったのに」
 「あのね。金のことなら自慢じゃ無いけど、いや、自慢するんだけど、僕はちょっとした金持ちなんだよ」
 「本当? いくら持ってるの?」
 「600万円くらいあるよ。いや、最近アンジェラと会うようになって使ったから500万くらいになっちゃったかな」
 「たったそれだけ」
 「え? たったそれだけって言っても500万って言ったら大きいよ。コツコツ貯めたって何年かかると思う? 毎月5万円貯金したって8年くらいかかるんだよ」
 「それくらい分かるわ。それで8年かかって貯めたの?」
 「いや、だから遺産でマンション買った残り」
 「だろうと思った。コツコツ貯めたりすることの出来る男じゃないものね」
 「うん。・・・何? 馬鹿にしてるの?」
 「ちょっとね」
 「500万だってコロンビアに持っていけば大きいだろう? 日本の10億円くらいになるんじゃないの?」
 「馬鹿にするんじゃないの。そんなに大きくは無い。第1私の方がお金持ちよ」
 「へー? いくら持ってるの?」
 「大きな3階建ての家と現金で1000万円以上持ってる」
 「ウヒャー、凄い。どうしたの?」
 「遺産じゃないわよ。コツコツ稼いで貯めたのよ、この体で」
 「ヒョー。女は凄いなあ」
 「まあ、2人で足せば1500万円にはなるわね」
 「それで山分けするの?」
 「馬鹿あ。何で山分けするのよ。分けるんなら初めから足さなきゃいいんでしょ、馬鹿」
 「それもそうだな」
 「1000万円あればちょっとした店を開けると思うの」
 「ちょっとした店って?」
 「少し広い店を借りてSMショーをやるスナックを開きたいの」
 「SMショー? 女を縛ってムチ打つとかそんな奴?」
 「そう。それに男がMなら私がSになってショーをやるの」
 「へー。それで変態相手にガッポリ稼ごうというのか」
 「ううん。沢山稼がなくてもいいの。会員制にして入会金は取るけど、それでレミーマルタンか何かボトル無料にするの。だから入会金は3万円くらいかな。会員が次にボトルキープする時は1万5000円くらいにして」
 「それで飲み代はどれくらい?」
 「1時間7000円くらいにしたいけど、どうかな」
 「高いなあ」
 「それじゃ6000円くらいかしら」
 「女は?」
 「女のお客さんは半額でいい。SでもMでも女は入会金も飲み代もうんと安くする。女が来れば男も集まるから」
 「そうじゃなくて店のホステスだよ。Mのホステスもいなきゃいけないだろ?」
 「それは無し」
 「無し? それじゃお客は全部Mか?」


アンジェラの最初へ アンジェラ 17 アンジェラ 19 アンジェラの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前