人-2
ゆっくりと服を脱がせて
恋い焦がれていた人の裸が目の前にある。
ゆっくりと抱きしめて、大きくため息をつく。
「信之?」
「夢みたいだ」
何度この人を抱くことを夢見たか知れない。
夢を見過ぎて夢のままで終わるかと思った。
身体中を俺の、この手で撫であげる。
全身、余すことなく撫であげる。
首を愛撫して、胸にたどり着く。
その指先をキスで追えば
可愛い乳首にたどり着いた。
「あ・・・っ」
由布子さんの発した言葉に興奮する。
口に含んで舌で転がす。
「ごめん。大事に抱きたいんだけど。俺余裕ない」
手は必死に由布子さんの身体上を動かしているけど
頭はさっぱり回ってなくて
秘部にたどり着いた指先が濡れた。
「んっ」
優しくその中へ押し入れば
小さく発するその声が俺を勇気づけて
中指が彼女の中をかき回す。
「ん・・ぁぁ・・・ぁ」
耳たぶを噛みながら
彼女の反応を確かめれば
彼女の吐息も俺と同じように荒くなっていた。
感じてくれてるんだ。
俺で。
「愛してるよ」
この言葉は、無限大だ―――