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蛍の想ひ人
【女性向け 官能小説】

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首筋を舐めながら
「挿れていい?」
そう聞きながらゴムの袋を手に取った。

外装を歯で噛みちぎって装着すると
もう1秒も『繋がっていない俺たち』に我慢がならなかった。

「挿れるよ」

「キ、キスして!」

その言葉に応えてキスしたのと
彼女の中に俺自身が入ったのはきっと同時だったと思う。

たぶん。
きっと。
恐らく・・・
兄貴以来抱かれていないこの身体は
凄く狭くてキツくて
それでも俺を受け入れてくれたことに泣きそうだ。

「愛してるよ」

何回言っても、言いたりないような気がする。

彼女を愛して、この瞬間のための今までの俺だったような気がする。

ギュッと抱きしめれば
由布子さんも俺をギュッと抱きしめてくれる。


徐々に律動を速めて、彼女の中を堪能する。

「信之・・・私も、あいして・・・る」

そう言いながら、俺を抱くその手の力がギュッと入る。

「ねぇ。凄い濡れてる」

少し身体を離して上から彼女を覗き見れば
俺のその言葉で顔を赤くして

「やだ」

そう言って両手で顔を隠した。

「見せてよ」
「や、やだ」

「見せてよ。俺にしか見せない顔を見せてよ」

その言葉に力の入っていた両手に力が抜けて
俺の片手に彼女の両手が収まった。

その両手をグッと頭の上にあげて
彼女の身体を丸々空気にさらす。

「ちょ、っとっ」
「なに?」
「恥ずかしいよ」

「俺しかいないのに?」
「ん・・・っ」
「全部見せてよ」




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