裸の旅団/森の街-5
「それと、これなんだが」
アンプルではない小さな小瓶を取り出し、同じ注射器に吸い込む。
「いつか試そうと思っていたんだよ。皮質性のやつでね。多分継続時間は短いと思うけど、即効性だ。その場で……ふふふ」
ルイはケインの左足を持ち上げて、肛門と陰茎の裏側に筋肉注射した。ルイはにやりと笑うと、おまけのように二つの乳首にも注入する。そしてクリーム状の媚薬をたっぷりとチューブごと肛門に押し入れた。
「次はジャンだろ? 裂けちゃつまらないからな」
「おおう」
禿頭にして筋肉質のジャンが立ち上がる。そのとんでもない巨根は臍のあたりまでそそり立ち、凶暴な異物を膨らませた。ルイが朦朧となったケインの絹のような銀髪を乱暴に掴み、ジャンの男根の目の前にケインの可憐な顔を押しつける。
「こんなとんでもない物をぶち込まれるお礼を言いな」
半ば意識を失っていたケインはその陽物を目の前に押しつけられた。
それはケインの二の腕より遥かに太く、まるで鋼鉄のようにそそり立つ脅威だった。ケインはただ打ち震えてそれを見つめる。鼓動する心臓が鉄の塊になったような恐るべき男根はまるでシャベルのようなエラを持つ凶器。
ルイとガゼーがケインの腰をつかみ、足を開かせた。開ききった肛門より、桁外れな陽物がケインの蜜口に押しつけられる。
叫びとか嬌声とか呻きとも違う絶望的な息がケインの喉を満たした。
巨大な亀頭がケインの躯を拡げ、冗談のようにメリメリと音を立てて雁口がケインの躯の中に埋まって行く。
呼吸が出来ないまま、ケインは瘧のように背筋を歪ませた。身体中を駆け巡る致死量に近い麻薬と直接注入された媚薬がケインの躯を強烈に蝕む。
腸内から注ぎ込まれた精液と腸液、隙間にあった空間からの空気が屁のような音を立てて部屋を満たす。ジャンの凶暴な男根が半分ほど埋まった所でケインが身体中を弛緩させ、白目を剥いて気絶するのを、ルイが腕を捻って覚醒させた。
「ぎゃあああああああああっ──あああああああぁぁぁぁ」