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「ぬくもりを求めて」
【その他 官能小説】

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「ぬくもりを求めて」-1

高校を卒業して間も無く、彼氏から別れを告げられた。
「みぃの気持ちが重すぎて、俺ごと潰されそうだ。」
あたしの名前は相川小波。
小さい波と書いてこなみと読む。
彼氏はあたしのことをみぃと読んでいた。
でも、それも今日でおしまい。


狂ってしまった、といえばそうなのかもしれない。
少なくともあたしにはその時の感情や表情を表すような言葉を知らない。

気がつけば、ネットで知り合った男と一晩の床を共にするようになっていた。
出会い系サイトに興味は無い。
狙うのは個人サイトの掲示板…

適度にチャットで仲良くなり、メルアドを交換する。
そこまでくれば後はこっちのものだ。
毎日他愛も無いメールをすれば、向こうから会いたいと言ってきた。
「みぃちゃん、明日ヒマ?良かったら映画でも見に行かない?」
思わず口の端が上がる。
時間と待ち合わせ場所を決めて、明日を待つ。


次の日、12時30分。待ち合わせ時間ぴったりにその男は姿を見せた。

「はじめまして。ユウキです。」
ユウキと名乗る男はなかなかの好青年で、堂々としてるのか馬鹿なのか…社名が入ったバッジをつけてスーツを着て現れた。

挨拶もそこそこに、彼の車に乗って映画に向かう。
映画といっても映画館で見るのではない。ラブホテルで見るのだ。
することはひとつ。


部屋に入り、ベッドの上で映画を見始める。
まだ始まって10分もたっていないというのに、彼の手はあたしの太ももを這っていた。

『映画見るんじゃなかったの?』
あたしが彼の耳元でそう囁くと、彼は無言であたしの唇を奪った。

優しく口付けられて、体の力が抜けていくのが分かる。
あたしが彼の舌の侵入を拒むと、今度は逆に彼が耳元で囁いた。

「みぃがかわいすぎるから、我慢できなくなった。」

甘い声で囁かれ、あたしはこの人に欲されてるんだと実感する。
耳の穴を指で刺激されると、その拍子に甘い声が漏れた。
薄く開いた唇に、半ば強引に舌が捩じ込まれ舌が絡み合う。

甘い。甘い。
その間にもユウキの手はあたしの服の中に侵入する。
脇腹を伝い、臍を撫でられ、ブラの上から軽く胸を揉まれた。
『ん…』
キスで唇が塞がれているため、少しの刺激にも吐息のような声が出る。


押し倒されて、服を捲り上げられていく。
服を鎖骨の上あたりに残したまま、ブラのホックが外される。

身長の割におおきなあたしの胸が解放された刺激から、軽くぷるんと跳ねた。


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