いつだって-7
「で?何してんの…。」
時計の太い針が6を示しており、薄暗いなってきた人気のない公園でベンチに座る僕の前で得意の?土下座をする一条君。
「…何って、そりゃー。」
「ううんー。」
思わず苦笑い、さっきとは態度が打って変わったな。
「と、取り合えず座りなよ、いつまでもそんなポーズだと僕が疑われる。」
「いいや!これは僕なりの誠意だ!構わんでくれいっ!」
…人が通りませんように。
「風馬君、君が僕に言った事は正論だ。」
「……。」
「けど、怖かったんだ、その事実を認めるのが。」
「一条君…。」
「駄目だよね、君は僕の為に言ってくれたのに思いっきり反発しちゃって、もっと相手の事を考えないとね。」
「あはは。」
なら早くそのみっともない土下座ポーズを解除して隣に座ってはくれないものだろうか
「伊吹さんにいい加減電話の一本くらい入れたら?」
「それは!」
「無理?」
「…ゴメン。」
「いいよ…、君のその気持ちは分からないでもないし、ただ彼女…伊吹さんの事はちゃんと想ってあげてよね?」
「風馬君…。」
「悩んだらいつでも話してよ、親友なんだからさ。」
「ううっ、ごめんよぉー。」
「ふふ♪」
乾ききった涙が再び潤い始め。
「ちょっと風馬君っ!?何やらせてんのっ!」
「あっ、若葉ちゃん!?」
どうやら連絡が遅くなり心配になって店付近を探し回ったそうで。