忘我6-2
「ん、んんッ……んふ、んふん……ううん……」
キスをされたまま突き上げられ、絶頂まで連れて行って欲しい。今は快楽の願望しかない。
もう奈津子の頭部は抱えていなかった。岩井は両手で乳房をこねくり回していた。それでもキスが解けることはなかった。唇だけを合わせ、舌を絡め合わせていた。
突き上げに、奈津子の腰がそのタイミングを合わせていた。極太の肉塊は水飴に浸したようだ。岩井の手は奈津子の腹がくねるのを確認している。
岩井が半分ほど舌を引くと、奈津子は切なげに唇を開けて待つ。別の角度から舌が入ると、たちまち舌を巻き付かせる。その舌の入れ替えは繰り返し行った。
首筋まで濡らす濃厚なキス。
奈津子はくふん、くふんと鼻を鳴らしながら、唇を押し当てるのであった。
岩井が頭部を抱き直せば、奈津子も岩井の頭部を抱きかかえる。キスをセックスをねだっているのは、奈津子のほうだった。
片手で乳房を揉みほぐしながら、無防備になった脇の下をなでさする。奈津子は「ぅふん」と身震いしながら、岩井の口の中に舌を伸ばし、ヌルヌルと唇をこすり合わせるのである。
岩井は左右の乳房をすくい上げ、荒々しく揉みほぐした。
律動的な突き上げが極みへといざなう。
「イ、イク、イクッ……」
奈津子は首を仰け反らせて絶頂を告げた。
すぐさま、後頭部をわしづかみ、首をひねってしまう。奈津子の顔は歪み、唇の周りを唾液まみれにさせ、口端からよだれを滴らせていた。
片方の手で、泡まみれの結合部をまさぐりながら、そこをしっかりとつないだ。
「こんなに、ワシを、喰い締めるか……」
ひとりごとのようにつぶやいた。
「そら、口のにおいを、嗅いでやろう」
肩で息をしている奈津子と唇を触れあわせる。奈津子の吐く息はすべて吸い込むかのように、でかい鼻先はちょうど喘ぐ唇の正面にある。
奈津子は腰をひくつかせながら、オルガスムが鎮まるまで、火のような熱い息を吐き続けた。
岩井はワンピースをまくり上げていった。
「学校の制服をきせたまま、抱いたこともある」
奈津子の目から新たな涙がこぼれる。腕を持ち上げて、ワンピースを脱がせていく。
全裸にさせた奈津子の乳房を、手のひらで転がす。いやというほど揉みほぐされた乳房は、赤く腫れている。何度も絞り上げたので、指のあとがいくつもついている。
「胸を揉んでやると、母と同じように突起がコリコリになる」
「いや……いや……」
奈津子の体を抱き上げ、向きを変えていく。膣の中でペニスが回転するたびに、アッ……アッ……と、切なげな声を発した。
向かい合った体位となり、真っ白な足を岩井の腰の巻き付けた。
「幼い体に夢中になった」
ペニスが深く入ると、肩に噛みつくようにしがみついた。
「しかし、体は女」
岩井が尻を押し広げたので、アヌスと結合部が空気に触れた。
「恵を手に入れると、すべての仕事をキャンセルした。その間、ずっとだ」
岩井にしがみついて泣いた。
「このマラを付け根までくわえ込めるようになるには、お前よりもずっと時間がかかった」
腰を引き込むと、「アアッ」とあごを反らせたが、後頭部を抱えられているので、顔が合わさり、鼻がふれ合う。
「可愛い顔を見せてくれ」
ペニスを入れ直す。
「いっとう味わったのは口」
「いや、いや……」
岩井は両手で尻を抱えた。
「お前と同じ、よーく唾がでる」
「いやぁ」
犯した非道を語ることをやめない。
「恵の体が生み出す体液はワシを狂わせた。極上の娘を産み落とした母親も欲しくなったのだ。ワシの雇った輩から奈津子の動画や写真が届き、ますますこの体が欲しくなった。娘と同様、母の唾の味にワシは狂っていった」
奈津子は首を弱々しく振り、さめざめと泣いていた。
「お前と同じように、気をやるときは、ワシの舌を夢中で吸う。可愛いくらいにのう……」