朝食-6
ちづるは黙って
タクミを見つめる。
タクミは、目の前のテレビを
観ている。
「、、、タクミ君 」
静かに呟いた後、
ちづるはタクミの隣に座る。
「 タクミ君 」
「、、、、、、何? 」
タクミが横目にちづるを見る。
明らかに不機嫌な態度と声のタクミに
ちづるは少し動揺する。
「怒った?」
「、、、、、なんで? 」
「 ぇ? 、、、 」
なんで、 って
、、、、なんでだっけ
ぁ、。
そうだ たぶん
「私が、、、自分の事を撮ったと
思ったから 」
「 いや、思ったんでしょ? 」
「、 、 、、、思った かも 」
「、 、 、 、、、。」
「 、、、それで、 ぁの 」
「ん?」
「どっち、、なの?
撮ったのは 、 、、」
「、 、、、当ててよ。 」
「、 、 、 、、 」
「ちづちゃんは、もう、、、。
そういうの見抜けると思うよ?」
「、 、 、、、 、 」
「、 、、、早く。答えて。」
「 、 、 〜っ 、 ん。
タクミ君は 、 、、
最初は、鳥を撮ってて 」
「、 、、、うん。」
「その後、、、私が、、、
変な寝かた、、 声とか
気になった。
だから、、少しだけ、、、
私の事も撮った。 」
「、 、 、 、、、、。」
なんか、やっぱり
甘いんだよな 考え方が
ホントに 殴りたくなるくらい
ムカつくのは
なんなんだろう
「タクミ君? 、、、どう?」
「、 、、、、。 」
「当たった? 」
「、 、 、、、っ はーーー。
まぁ、、、うん。
そんなとこ、かなぁ〜 」
「、 、、 そっ か
、 、 、、、 」
「、、、消してほしい? 」
「 ! 、 、 、、
んーーーーと
、 、 、 、、
なんか 、、難しいかも 」
「 、、、何が? 」
「その、、質問 、、ふふ
なんか ん、、
少し、、嬉しいような
気もするから。」
「、、、ふーーーーん。
まぁ、、
消してって言われても
消す気はないけどね 」
「 そうなんだ、、、。」
「、、まぁ、俺的には
材料? みたいな 」
「 ? 」
「結婚してくれなかったら。
この動画、ネットに流すからね?」
「、! 、 、、、」
「、 、 、、、マジで 」
「、 、 、、。
タクミ君が、
結婚やめたくなったら?」
「、 、 、 、 、、。」
「その場合なら、、、
消してくれるんでしょ? それ」
「、、まぁ、、 うん。
ないと思うけどね、それ。」
「ふふっ
先の事なんて、、
誰にも分かんないよ。」
「、 、 、 、、。 」
「、、、でも、 だから
うん。 ありがとうね。 」
「 、、、何が? 」
「日々の、、気持ち、、かな。」
「、 、 、 、、。」
「 ふふっ
、 、、なんか
改めて言うと、、、
恥ずかしいね。 」
「、 、 、 、、。」
「今日は、
出るのは10時ぐらい?」
「、 、、うん。」
「じゃあ、後ちょっと
のんびりできるね。」
「うん。 、 、、、、 」
「 ! 、 、、 ぁ 」
タクミが
ちづるの腕を引っ張った。
ちづるを抱き寄せると
ソファーの上で
2人の身体は横に寝そべる。