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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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友人との再会-4

席に座ってから2時間弱、
健が「そろそろ出よっか。」
と言い4人は席を立とうとする。

店の入り口付近にあるレジに
向かいながら、タクミは1度
店の奥を見た。

制服姿で髪はおだんご頭にしている
ちづるが、奥のキッチンの
洗い場付近にいたのが分かった。

少し距離がある事と、ちづるは
何か作業をしている為
タクミ達には気がついていない。


再び沈んだような気持ちになりながら
レジに向かった。


「3980円になります。
 お会計は別にしますか?」


「、、ぁーーーー、、」


店員にそう聞かれ、
健が迷って3人を見ると
タクミは「一緒でいいです。」
と言い、バックから財布を取り出し
お金を出す。

千円を、レジの横のトレーに
出すと他の3人もお金を出そうとする。

恭助達が出し、
健が最後に払おうとする。

タクミはもう、先に店から出ようと
背を向けていた。

その時、
タクミの背後から声がした。


「ありがとうございました 、
     、 、、 あ 。 」


上品な、
少し鼻にかかった高い声。

タクミはすぐにちづるだと分かった。
健が言う。

「 ぁ、 っれ? 常盤さん 」


「、 、 、たけし 君 」


ちづるは
レジをやっている女性の店員の
横に立ち、驚いて健達を
見ている。

タクミは小さくため息をついた後に
振り向いた。

それと同時に健が言う。

「 びっ くり〜〜 
   ここだったんすね、、 」


「 ぇ と、、 ぁの  ぅん 」


   タクミ君も  いるっ 


    ぁれ ?

   健君て 私達の事 
     知ってるのかな ?


 知可子が 、 、、
   健君に 言ったんだっけ? 

    あれ!? 言ってない?

  どっちだろ 、、 〜っ 

     どうしよう !



動揺を顔に出さないように
笑顔を取り繕う。

その瞬間、振り向いたタクミと
目が合う。
ちづるはタクミを見て
小さな声で「どーも、、、。」
と言って会釈をする。

タクミも無言で会釈をした。

タクミと目が合った時、
ちづるは少し目を潤ませ
はにかむように照れた笑顔を
見せていた。

健はそれを
面白がるように眺めていた。


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