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不貞の代償
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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忘我4-2

 奈津子のお尻をゾリゾリと堅い陰毛でこすり上げながら、膣内でペニスを震わせていた。尿道にたまっているであろう精液を、一滴残らず奈津子の体内に出し切るために、今もピク、ピクさせている。射精しているときのペニスの形状やにおいを、頭の中で映像として描き出すことができる。放っているあいだ、ずっと奈津子の耳をしゃぶっていた。
 二人の荒い息づかいしか聞こえない。
 ペニスを納めたまま、抱き直す。射精したあとなのに、硬度が増していると感じたのは初めてだった。
 狂おしいほどの期待感で胸が苦しい。この状況で、しかも気をやったばかりなのに、もう欲情している。肉体は健気に反応し、岩井の胸に甘えるように身をあずけていた。
 膣の中でペニスがまだ震えている。岩井が興奮している。息づかいや体温からでもそれが分かる。岩井が強く抱きしめてきた。頬で奈津子の髪をこすっている。射精の余韻を味わっているのだ。
 やはり、いつもの岩井ではない。ないが、妻を寝取っている姿を夫に見せつける行為は冷酷だ。岩井は女性を虐待することによって性的興奮を覚える性的嗜好を持つ。加虐性欲を好むサディズム。苦痛と表裏一体に存在する快楽を奈津子に教えた。苦痛を与えるが、それ以上の快感を与える。
 ミラー越しに、岩井なしではいられない体であることを証明する濃厚なセックスはおろか、アナルコイタスで舌足らずの声をあげる姿も見られている。股間から精液を滴らせる姿すら……。
 義雄がここへ来たのは、奈津子のときと同様、岩井から連絡を受けたからだろう。奈津子と、よりを戻そうと、ここへ来たのだろうか。もしそうであれば、もう、これ以上の絶望は必要ない。
 岩井が体位を変えようとしている。
「……義雄さんを……解放してください」
 今はもう、元夫だった。一瞬、どう呼んだらよいか迷った。
 膣にたまっている大量の精液と、自分が生み出した体液のせいで、少し動くだけで、お腹の中でペニスがヌルリ、ヌルリと蠢く。蜜を流し入れたような状態の膣で、岩井のペニスに快感を与えている。そう思いたい気持ちが増していていることに、嗜虐の悦びを感じていた。マゾヒストの血が流れているのは、疑いようもない。
「お前たちは今も夫婦だ。もはや、ワシにとってはどうでもよい事柄だが」
 快感の余韻の中、今ひとつぴんとこない。
「ヤツはまだ離婚届を出してないのだ」
 奈津子の体を持ち上げる。
「あ、いやッ」
 抜かせまいと、岩井にしがみつくが、ズルズルと引き抜かれていった。
「……マラに食らいついておる」
 完全に抜き去られ、快感も抜けてしまった。
「いや、いや」
 奈津子は、むずかるように身もだえる。もっと欲しい。深く突っ込んでメチャクチャに犯して欲しい。たとえ、義雄の目の前だろうと、この黒い欲求は、もう、コンロトールできない。
 子供をだっこするように持ち上げて、奈津子の尻を丸出しにする。とたんに、膣からボコッと音を立てて精液が排泄された。
「いやーッ」
 真下にあるヌルヌルなったペニスにボタボタと垂れるが岩井は気にもしない。先端をわずかに触れさせて、成り行きを義雄に見せつけていた。
「よくも、これほどに……」
 息を吐きながら岩井がいった。岩井の声がかすかに震えているのが分かった。興奮しているのだ。
 横抱きにしたまま膝の上にのせた。頭部を抱きかかえ仰向かせ、奈津子の顔を見下ろした。視線はチラッと目を合わせただけで、視線が胸元で止まる。
 太ももの付け根に手を差し込んでいった。
「アッ」
 指先が粘膜を縦にこすり、アヌス付近まで潜らせ、再び、花びらの溝に沿ってこすり上げる。
「ヒィッ」
 悲鳴を上げ頭部を仰け反らせた。敏感な性器を指で弄くられると、いやでも腰が浮き上がる。仰け反ったうなじに岩井が唇を押し当ててきた。快感がお尻の穴から背筋を貫いた。
 指先が膣に潜り込んできた。
「あふッ」
 腰を浮かせ、硬直させる奈津子のうなじにキスの嵐。押し当てたまま唇をずらしながら肌を愛撫する。ザラリとした舌があごをしゃぶる。
 下半身からグチュグチュと音がする。差し込んだ指で中身を掻い出すように愛撫しているから。複雑な指先の動きは、奈津子の下半身を蕩かせていった。


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