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《夏休みは始まった》
【鬼畜 官能小説】

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〈破断される鶴翼〉-12

「……でも真夏さんには武器があるもんね?ほら、その大きな胸がさあ?」

「ま〜た里奈ったら胸のこと話す。大きさとか関係ないから」

「そうよ、胸の大きさとか関係ないってば」


二言目には肉体的コンプレックスを口にする里奈に、少し二人は辟易としていた。

「こんな時に麻衣が居たら、上手く会話を繋げてくれるのに……」

そんな事をぼんやり思いながらも里奈の話に付き合っていた。


「……そうだ!温泉に浸かりながら麻衣さんとお話しよ」


二人の心の声が聞こえたわけではないだろうが、里奈は言うが早いか下着をタオルにくるみ、部屋から出ていってしまった……。



………………………………



『麻衣、嬉しいお知らせだ。恋愛バカのロリガキがタオル持って部屋から出たぜ?』

「!!!!」


……里奈の事だ。
きっと露天風呂に居るであろう自分を追って、一人で部屋から出たのだろう……と、壁の向こうから微かなゴトゴトという音と、下品な高笑いが聞こえてきた……万事休す……今の麻衣には里奈に奇跡が起こる事を祈る他はなかった……。


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