決心-4
時計はもう直ぐ2時。
昨日もこの時間に、このソファの上で悦楽を貪った。
躰が自然と熱くなり、秘部がシットリ濡れてくるのが分かる。
それがいつもの事なのか、これから始まることへの期待なのか、香織自身にも分からない。
だが、最近の香織には変化があった。
バイブを使い始めた頃は、衛とのセックスを思い浮かべながら果てた。
それが、衛の提案を受けてから、衛との妄想セックスの最中に、見知らぬ男に犯されながらも受け入れてしまう…そんなシーンが時折りよぎるようになった。
土曜日が近づくにつれ、その妄想は暴走し、複数の男に犯され逝ってしまう自分がいた。
香織はそんな自分を責めたが、その妄想が止むことは無かった。
時計が2時を指した…
「誰が来るの?…」
胸の鼓動が早く大きくなり、心臓が飛び出しそうになる。
だが時計は2時10分を過ぎても誰も来ない。
「今日は来ないのかしら…」
安堵とも落胆ともとれる口調で香織が呟いたとき、
ピンポーン…ピンポーン
「ひっ…来た…」
香織はビックリして立ち上がった。
そして玄関に行き、大きく深呼吸をした。
「はぁい…ちょっとお待ち下さい」
香織はそう言うと震える手で鍵を開けた。