夫の計画-4
「私が…?…衛さんが興奮…?……そ、そうすれば…元気になの?」
「うん…きっと治る…と思う」
笑みを浮かべながら、衛は言った。
「か、仮によ…じゃ、誰と…?」
承諾した訳では無いが、香織にとっては重要なことだ。
「一応さ…あては有るんだ…。その人に軽く打診してある」
「誰?…私の知ってる人?」
尽かさず香織は尋ねた。
「うん、会ったことある。でもさ、香織がOKするまで名前は伏せて欲しいと言われてるんだ。香織が断ったら、この次会った時香織が気まずいだろうからって…」
衛からそう言われ、香織は納得した。
「でもさ、安心して。俺が選んだ人だから、悪い人じゃない。香織もきっと納得してくれると思う。あ、返事は今じゃなくて良いさ。今度の土曜日…2時頃その人が来るからさ、嫌なら居留守を使えば良い。それまで良く考えておいて…」
衛はあくまでも香織に選択権を与えた。
香織は一応納得し、衛の胸に顔を埋めた。そして知らぬ間に眠りに落ちた。