第四章 たおる-5
「ん、ん、ん、ん、ん!」
「は、は、は、は、は!」
「あぁあぁあぁあぁあぁ…。」
下半身から凄まじい快感の波動がジュワーっと全身に広がっていく。腰が砕けそうだ。テツヤと姉さんも同じなのが分かる。だって、俺たちは姉弟なのだから。
「ううううう…。」
「くああああ…。」
「あはぁあぁ…。」
俺たち三人はついに禁忌禁断の時を迎えようとしている。
「瑠璃花!瑠璃花姉さん!」
「ああ、お姉さん、俺の瑠璃花お姉さん!」
「来て!ユウキ、テツヤ。私の大切な、愛しい、オトコたち。そして弟たち。姉さんの中にあなたたちをちょうだい!」
「うおおぉお!」
「ふぬぅうぅ!」
…。時が止まった。
「くはっ…。」
「ぐふぅ…。」
「はあぁ…。」
俺たちは姉さんの中にブチまけ、姉さんはそれを受け止めた。三人は反り返ったまま静止し、ビリビリと痺れているかのように微かに震え続け、やがて力尽き、崩れ落ちて重なった。
「…重いよ、テツヤ。」
「あ、ごめん、姉さん。」
「重いよ、瑠璃花。」
「あ、ごめん、ユウキ。」
俺とテツヤが姉さんを挟む形に三人並んで床の上に仰向けになり、共にリビングの天井をみつめた。
カナカナカナ、カナカナカナ…。
ひぐらしが鳴いていた。