第16話 夜這いに沈む清純-4
「沙希、今から、犯されるんだよ。沙希の処女、奪われるんだよ。今、沙希のおマンコ舐めている人に。興奮するね、沙希。」
「え・・?」
「沙希、まだ、顔も分からないでしょ。今、クンニしてくれている人。その人に、沙希は処女を捧げる事になるんだよ。沙希も、興奮するでしょ?」
「そ・・そんな・・」
沙希には、何が何だかわからないが、クラスメイトに裏切られ、売られようとしている事は、なんとなく理解出来た。が、その事にショックを受けるよりも先に、快感への渇望が沙希を支配した。
犯されたら、この男のペニスをヴァギナに挿入されたら、どれ程の快感を得られるだろうか。何度も絶頂させられ、今もヴァギナを舐められて快感を味わわされている沙希には、裏切られた事を酷いと思うよりも、売られた事を悲しいと思うよりも、早く犯される快感を味わいたい気持ちの方が、強くなっていた。
それでも、沙希の中に残っている純情が、その身を守らなければという意識を発動させた。
「いや・・ダメ・・そんなの・・加奈・・いやよ・・」
沙希の拒絶の言葉と共に、男は体の向きを180度変えた。シックスナインの体勢になり、男の下半身が沙希の頭上に来た。真っ暗な部屋で、且つ沙希は、すっぽりと布団に覆われた状態だったが、男の脚が彼女の身体をまたぎ越して行く感触などで、その事はハッキリ分かった。そして、加奈が男のズボンを擦り降ろす様子も、音や雰囲気で分かった。
沙希は、頬に何かが触れるのを感じた。処女の沙希には、ペニスなどというものに馴染みなど有るはずは無いが、頬に触れたそれが、男の性器だという事は認識できた。一瞬の嫌悪と共に、快感への渇望が、更にエスカレートした。
加奈は、手で男のペニスをしごきながら、鬼頭を沙希の頬に押し付け、更に、その鬼頭を、ぺろり、ぺろり、と舐めた。加奈の舌は、沙希の頬にも触れていた。沙希の頬と男の鬼頭を、加奈は同時に、ペロペロと舐め、男の鬼頭は、加奈の舌と沙希の頬の両方に、摩擦刺激を与えられているのだった。
加奈の唾液に滑りを与えられ、沙希が頬に感じる鬼頭の感触は、更に官能的なものになった。これがヴァギナに刺し込まれれば、どれ程の快感だろう。
男のペニスは、加奈の舌に刺激されるごとに、どんどん膨らみ、どんどん固くなり、どんどん熱くなる。その、ペニスの変化も、沙希の欲情を嵐に変えて行った。
ヴァギナを責める男の舌遣いも、その瞬間に、更に激しく、更に技巧的に、更に情熱的になった。男のクンニは、易々と沙希を絶頂に至らしめた。2回、3回と、絶頂を繰り返させられた。3回目の絶頂の余韻の中で、加奈が沙希に、問いかけて来た。
「沙希、おちんちん、欲しくないの?」
「・・欲しい」
沙希は、観念したのだった。もう、我慢できない。ペニスをヴァギナに刺し込まれる快感を味わえなければ、生きて行けない。そんな気持ちにさせられたのだった。
男と2人がかりの責めで、沙希を陥落させた加奈が、言った。
「沙希、直ぐに、素直になってくれなかったから、お仕置きするね。」
優しく愛らしい声で、恐ろし気な事を加奈が囁くと同時に、男が沙希の脚を、グイッと限界にまで押し開き、そこへ加奈が手を伸ばし、沙希の股間へと到達させた。
「えっ!? 何っ!加奈っ!それっ!そこっ!ダメっ!そこはっ!それはっ!」
沙希は、加奈に尿道を刺激され、衝撃的な驚愕を覚えると共に、精神が崩壊の淵に追いやられるのを感じた。布団の中で声を押し殺しながら、小さく悲鳴を上げる沙希だが、込み上げて来る衝動を、全く抑える事は出来なかった。
お仕置きは、例のお決まりの儀式であり、隷属本能を完全開放させる手口だ。
シャーーーッ
布団の中に、聖水が噴出される男が、轟いた。布団の中という狭い空間に響いたので、とてつもなく迫力のある音が、沙希の失禁を暴《あば》き立てていた。布団が、一瞬生温かくなり、そしてその後、一気に、急激に、冷たくなって行った。たっぷりの聖水を、布団が吸い取った事を意味していた。
クラスメイトと見知らぬ男に密着された状態で、失禁した。その音を聞かれた。布団がぐっしょりと濡れている感触も、加奈や男に知覚されているだろう。その事が、沙希にもたらした究極的な羞恥の念は、沙希の何かを破壊し、何もかもを誰かに委ねてしまいたい心理状態にさせた。赤ん坊の頃、親に全てを委ねていた時の記憶だろうか。完全なる支配を、当たり前に受け入れていた時の安心感を、求めたのだろうか。
「沙希、おじさんの奴隷になろうよ。」
加奈の誘い文句に、沙希は答えた。
「うん」
沙希は、敗北を宣言したのだった。
「じゃあ、沙希、起き上がって。」
起き上がったりしたら、ルームメイト達に気付かれる可能性が高くなる。男の存在も、沙希が男に凌辱された事も、ルームメイト達に知られてしまうかもしれない。沙希の心中に、警戒音が鳴り響いたが、言われた事に従わないという発想は、もう、思い付きもしなかった。それが、奴隷になるという事だった。