麗花 何処に何をされても私は屈しない-6
「姫野くん、もういいんじゃないか。」
俺はゆっくりと埋めていった。そう、ゆっくりと。
「う、うう、うぅ…、」
歯を食いしばって耐えているがその口元からは涎が垂れ始めているし、目が潤んでいる。
「もっと深く強く突いて下さい、って言えば望みを叶えてあげるよ。」
「だ、誰が…が…が…ううぅ…。」
「熱い肉と肉とが粘りつき絡み合い擦れ合って、ジワーっとした気持ちよさが下腹部の奥から這いあがってくる。受け入れてしまえばいいんだよ、その快感を。そうすれば望み通りに突きまくってあげるよ。」
ヒメは、眉間にしわを寄せ、爪が刺さりそうなぐらい強く拳を握りしめている。膝も腰もガクガク震え、壊れかけの操り人形の様にギシギシと軋んでいる。いや、まさに今のヒメは俺の操り人形だ。
「ほら、ムリしないで。ほらほらほら!」
「く…ぐうぅああぁ…。」
「さあ、言いなさい。私にどうして欲しい?」
「も…もっと…。」
「もっと、何だね。」
「深く…。」
「何をもっと深くして欲しいんだい?」
ヒメは失神寸前なのだろう、白目をむき、口の端から泡を吹き始めた。
「はあ、はあ…何でもありませんよ、先生…。」
危険だ。このまま続けると、本当に壊れてしまうだろう。俺は担任としてヒメを守ってやることにした。それはもちろん、この行為をやめるという意味ではない。
「行くよ、姫野くん。」
俺はヒメに激しく腰を打ち付けた。
「あはあぁあん!」
彼女はようやく悦びの声を上げた。
あとはもう、深く浅く速くゆっくり上の壁下の壁入口外の谷、と責めたててやった。
「ああ、ああ、あはぁあ!」
「もっとか、もっとなんだろ。」
「あはぁ…そう、そうです、もっとして下さい、先生。いえ、して、してしてして!私のそこからカラダの全てをぶっ壊して焼き払って!」
「感じるんだね。下腹部からジンジンズンズンジュワー、と快感の泡が弾けて、太腿からつま先まで、腕から指の先まで、括れ、胸の膨らみ、乳首、首筋、うなじ、耳たぶ、頭皮、しなやかな黒髪…。きみの全ては情欲の振動に支配され、動けない。」
「ううううう…」
「ヒメちゃん。」
絵美里だ。
「私たちの為とか言って、結局愉しんでるね。」
ヒメが一瞬悲しそうな目をした。
「責めてるんじゃないのよ。」
夕夏も話しかけた。
ヒメが固く目を閉じた。夕夏と絵美里がサっと近寄り、ヒメのカラダを両サイドから舐め回し、胸をもみ、敏感な先端を抓った。
「さあ、」
「ヒメちゃん、」
「解放しなさい、姫野くん。溜まりに溜ったその欲望を、渇望を、破滅を、崩壊を、そして…オンナの悦びを。」
ヒメの全身が振動し始めた。デスクがガタガタ音をたてる程の激しさで。
「うあああああああああああ!」
もはや声ではなく、喉が絞り出す空気の奔流が放たれた。俺と夕夏と絵美里は、アイコンタクトで最後の一撃をブチかました。
「が………ふ…。」
姫野麗花、陥落。