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祭りの日の儀式
【若奥さん 官能小説】

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種の岩伝説-4

「まあまあ。ここにいるみんなのスケベさとオマンコ好きはは全員が知っているわけだからいいじゃん。久美先生もかなりのおスケベですからねぇ。昨日も旦那のチンチンしゃぶってたのかなぁ?」
 リーダー格の真理恵がトドメを刺す。
(えええっ!!それって口に出していいのぉ!?)
 みなみは更なる衝撃を受けた。
 言ってはいけない四文字熟語がそれぞれの口から普通に発せられ、そのことに何の違和感も持たない面々に、驚きを隠せない。

「そうですねぇ。そこはご想像にお任せいたしますが・・・さて、今はスケベを語るよりも種の岩の話をみなみちゃんに教えることが第一ですから話を続けますよ」
 この辺の流れを上手くコントロールできるのも教師たる故と言えるだろうか。
「その言い伝えの起源となるような古文書の類はありませんが、私たちのひいひいおじいちゃんの世代の人が、古い文書に書かれていたのを見たことがあると言われています。但し、こういった性に関する言い伝えは、その行為自体を礼賛するため、逆に言えば罪悪感に苛まれないようにするために流布されることも多々ありますので、その本意がどこにあるのかは正直わかりません」
 さすが教師。説明が堂に入っている。
「で、ここにいる私たちはほぼその言い伝えを信じています。つまり、みんな種の岩にあやかりあそこでハメっこしたことがあるってことでよろしいですか?」
「はーい(^O^)/」
 全員が手を挙げた。
 普段はおとなしく、下ネタ話には付き合いそうもない今日子までもがおずおずとではあるが手を挙げている。

 田舎のおおらかさというか、奔放さというか、性に対して開けっ広げなのが都市部とは違うところ。種岩の伝説など、小さい頃から性に対して取っ付きやすい環境であるとも言える。変に隠す方が、間違った考え方を誘発させてしまう可能性があるのかもしれない。

 もしかすると、現代の性教育のモデルケースがここにあるのではないだろうか。
 教育評論家でも、以前に教育についてを学んだわけでもない、単なる一ママであるみなみであったが、ふとそんなことを感じてしまった。

 興味本位で性の世界をのぞく年齢は、インターネットやスマートフォンの発展で嫌が応にも低年齢化している。
 そしてまだ精神的にも、社会的にも未熟な若者たちが快楽だけを貪り、結局シングルマザーを生み出している現状。
 もちろん、幼くともしっかりと生きている女性も多いが、困窮と闘いながら、目を覆いたくなるような結末を迎えている子どもたちも多くいる。
 この話を聞くと、この街ではまかり間違ってもそのようなことになるとは考えられない。幼少の頃からSEXが身近にあるのだ。それも性行為としてではなく、しっかりとした子孫繁栄の手段として認識されている。

 みなみは、東京にいた頃のママ友の友達(何度か話したことがある程度の関係)が、幼児虐待の末、手を掛けてしまったことを思い出していた。
 幼児虐待のニュースは、もう珍しくないほどに巷に溢れている。
 だが、それは自分の身近では起きるはずもないとも思っていた。しかし、現実は近しいところで起こった。
 そんなこと(ある意味トラウマ)を思い出しながら、ここならばそんな心配などせず、おおらかな子育てができるだろうと思った。


「そこでミャーコちゃんのお話しです。」
 みなみが、これからの子育てのことを、頭の中で思いめぐらせていると、久美が、美也子の昔話に移ると言い出した。
 流れる様な久美先生の種の岩の伝説講義は、ここで一旦終了。
 そして、話の核心が、久美の口から語られ始める。


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