拉致から拘束(黒崎目線)-1
痴漢容疑で捕まり、職も家族も失ってから
数週間・・・あの女子高生をやっと見つけた
近辺の高校を見廻り、痴漢を捕まえたと言う
女子高生に辿り着いたのだ
ここの女子高に通う松村明美と言う娘らしい
「全てを失った俺は、今更犯罪者になるのも
怖くはない。必ず明美の人生を狂わせてやる」
今日は早朝から雨が降っているが
寮の前で待ち伏せしていた甲斐があった
(出てきた、松村明美だ)
学校が休みだし、実家にでも帰るのか
とりあえず後をつける
早朝なので、誰も歩いていない
早足で明美に追い付き声をかける
「あの、松村明美さんですよね?」
明美が振り返った瞬間、右手に持った
クロロホルムを染み込ませたハンカチで
明美の口を塞ぐ
少し抵抗したが、左手で後頭部を押さえてやると
直ぐに意識がなくなり、その場に崩れ落ちた
(よし、上手くいった)
近くに停めてあった車に明美を乗せて
都内に借りてあるビルの地下室に向かう
ここは倉庫として借りてあるんだが、いろんな設備が
揃っている。シャワーとかベット、滑車とか
ロープ
地下駐車場からドアを開けると
直ぐに倉庫に入れる
気を失った明美を運び込む