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電脳少年の旋律
【鬼畜 官能小説】

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The shiver of kira-3



三台のPMW-F55の黒いレンズは光を飲み込むブラックホール。
そこに立つ者の影さえも奪う、あまりにもクリアなセッティングは異常なリアルを演出する。
その中央に立った人影はフードの中に顔を隠し、わずかに幼い指先を袖から覗かせていた。
スモックコートから伸びた脚は素足。履いていたミュールも今は脱いでいる。
それでも、監督はその足の爪先の爪までが丹念に磨かれ、薄いピンクのマニキュアが施されているのに感づいた。

「じゃ、キラちゃん。始めようか。あ、監督さん、もう回しといていいですよ。編集しますから」

そう言うと伊集院は「パンッ」と手を打ち鳴らした。

監督がハイエンド・ビデオカメラPMW-F55のファインダに眼を当て、マネージャーが業務用のトラックホイールに指を滑らせ、三台のカメラが捉えた画像を三つのウインドウに表示する。

その人影の手がフードを下ろす。

その瞬間監督の眼は見開かれ、マネージャーは椅子から腰を浮かした。

髪の毛はアッシュブリーチがかかったマッシュショート。
どう見ても一流のカットアーティストが手がけたその髪は自然な感じに乱れ、女性ファッション誌のモデルを思わせるほどにスタイリッシュ。
そしてその髪から覗くのは、長年業界にいた監督を竦ませるほどの美貌だった。

その愁いを含んだ不思議な虹彩を持つ瞳は硝子細工の工芸品。その瞳を縁取る長く濃い睫毛は風が踊り出すほど。
三日月の弧を描く眉はいっそ妖艶。なのに凛々しく。
透き通る肌は陶磁器のように淡い光を放ち、筋の通った鼻は美しくつんと立つ。
うなじから続く左の耳たぶには血のような深紅のピアスが覗く。
薔薇の唇は薄く開き、濡れて輝いていた。

こりゃあとんでもない玉だ。
長年監督稼業を続けては居るが、こんな別嬪はみた事がない。
胡散臭い仕事の妖しげな顛末に起きた奇跡に、監督は驚嘆した。
そしてその美しい唇が開き、意志を持つ。

「………こんにちは。ボクは、『キラ』と、いいますっ……セッ、セックスドールとしてっ、売りに出される事に、なりましたっ」

さらに想像を超えた美声は濁り無く、スタジオの壁に吸い込まれていった。

「きょう、今日はっ。い、賤しい、淫乱ビッチ、のっ、姿をお目にかけ、て。………それ、からっ、キラの、使い方を、あのっ。い、イジメ方を、じっくり見ていただいてっ、みなさんに、ご寵愛してもらうっ。貰うための、ビデオを、作りますっ………あ、あのっ。このビデオも売るんですよねっ、あのっ、お好きな方はっ、ボクをっ、ボクをオカズに」

キラの頤が空を切り、涙が溢れそうに潤んだ瞳が半眼に。
それは匂い立つ少年の欲情の証となった。

「………………し、してっ、してくださいっ。その、その、それ、硬くして。うんとうんと硬く、してっ、弄って、扱いて、ボクのケツッ、ケツマンコをっ、犯しているって思って、………ホントはボク、それ、それが、欲しいからっ」

少年の細く華奢な指がスモックコートの釦にかかる。

「ちょうだい………いっぱい、いっぱい、ちょうだい。ボクにセーエキ、かけてくださいっ」

キラはそう言うとカメラに背を向ける。
そして、スモックコートが音もなく床に落ちた。

監督とマネージャーを襲ったのは驚愕ではなく、戦慄。
罪深い光景を目の当たりにした当惑と混乱だった。

この年齢の少年だけが可能にするユニセックスな肢体の魅力をどうやって説明しよう?
幼児体型の痕跡はかけらもなく、だからと言っても成人とはまったく違うかたち。
幼女のように丸いだけではない、ただひたすらな潤滑。
しなやかな筋肉を乗せたその背中には天使の羽根が影を落とす。
その脇腹にわずかに浮いた肋骨は艶めかしく。
小さな双丘は柔らかいがきゅっと持ち上がり、果樹から収穫したばかりの瑞々しい水蜜桃を思わせる優雅なカーブを描いた。

しかし、監督とマネージャーを戦慄させたのはその肌全体を覆う一面の疵痕だった。

細く白く薄く浮き上がっているのは鞭だろうか?それとも刃物?
丸く、あるいは棒状になった所は火ぶくれの痕だろう。
気が付かなかったが、手首と足首にはロープか枷による緑色の痣が残っている。
その疵痕の数はこの少年が受けただろう凌辱のLOGデータとなってその躯に刻まれていた。

いったい何十回、何十人の男に犯されたのだろう。どれだけの精液がこの小さな躯に注がれたのだろう。その行為に耽る少年にどんな罰が与えられ、どんな拷問がこの躯を苛んだのだろう。
監禁され、拘束され、調教され、淫技を身につけた性奴隷になり果てるまでそれは終わらなかったはずだ。
奴隷の誓いを立て、その華奢な首を深紅の革の首輪で飾るまでにどれほどの眠れない夜があったのか。性欲処理の肉として奉仕するようになるまで、どんな服従の儀式が繰り返されたのか。

少年が揺れるようにしてカメラの前に向き、両手を下ろして躯を開く。

眩いばかりの柔肌に浮かんだ乳首は宝石。
腹に浮かんだ腹筋はほのかで、その姿はまさに両性具有の天使。
包茎の陰茎は勃起してその皮を剥き、可愛らしいピンク色の亀頭を露出していた。


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