第３話『体罰推進週間』-2
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『２９回生用・夏季後輩指導に関する運用マニュアル』
サブタイトル『体罰推進週間』
【目的】 １つ。 精神の弛みに由来する日常の瑕疵を見直し、肉体でもって総括する。 １つ。 痛みに関わらず、積極的に指導を乞う姿勢を涵養する。 １つ。 体罰を受容することで、自らを律しきれない部分を先輩に正して貰う有難さを意識し、上下関係を再確認する。
【手法】 〜体罰設定〜
Ｃグループ生それぞれに違反事項、懈怠項目を申告させる。 例えば、部屋の清掃不足、就寝時の行儀の悪さ、学力試験結果の未達事項、先輩に対する挨拶の不徹底、朝のご挨拶時の不合格、その他諸々。 それらの項目を総括し、連帯責任ということでＣグループ生全員に体罰を課すことを宣言する。 体罰は、項目ごとに回数を設定し、ＡグループとＢグループ生が実施する側に回る。
本年度実施した項目と回数は以下の通り。
・平手打ち（ビンタ）……往復１回で１カウント。 １週間で１００発。
・サンドバック（鳩尾への拳骨）……壁にもたれさせたうえで実施する。 １週間で１００回発。
・千本ノック（お尻にバットでフルスイング）……頭の後ろに手を組ませたまま、足を肩幅に拡げさせ、上半身を地面と水平になるまで曲げさせてから行う。 前に倒れないよう、体重は心持ち後ろにかけさせた上で実施する。 期間中に５０発だが、お尻に大きな痣ができるため、１日に２０発を限度とする。
・乗馬鞭（短い一本鞭も可）……乳首、肛門、陰核、陰唇を自分で剥きだしにさせておいて、鞭打つ。 鞭捌きが苦手な場合、膣を下から上に薙ぐのが最も簡単だが、対象への痛みは烈しい。 １週間で５０発、１日に３０発を限度とする。
・卓球サーブ（お尻ぺんぺん）……頭の後ろに手を組ませたまま自分の膝の上に横たわらせ、パドルで尻を打つ。 音が小さい場合はカウントせず、尻全体を万遍なく赤く腫れさせるよう打擲する。 １週間で２００発。
・バスケットパス（両肩を掴んで突き飛ばし、床に転がす）……体格によって向き不向きがあるため、自分が小柄な分類にある場合は、他の上級生に依頼すること。 １週間で５０発。 受け身をとらせない点と、打ちどころを考えて突き飛ばす点に要注意。
・乳紅葉（おっぱいビンタ）……乳房を正面から全力で叩き、乳房にくっきりと手形をつける。 乳房が大きいほど手形がつきにくいため、叩く場所を工夫すること。 １週間で１０発。 乳房の腫れが残っている間は自重。
・ペナルティキック（お尻キック）……頭の後ろに手を組ませたまま土下座させ、お尻を蹴りやすい高さに浮かせる。 高さは蹴る側の身長に併せて設定する。 蹴る際には助走をつけて蹴りあげること。 １週間で５０発。
・水球（お風呂場の縁に立たせて、前のめりに突き飛ばす）……顔から水面に突っ込ませるため、受け身を取らずに前に倒れても痛みが少ない。 もっとも少ないだけで、1度の『水球』で顔から胸まで真っ赤になる。 １週間で１０発。 お風呂場に限定されるため、回数は少なめに設定してある。 他の生徒とぶつからないよう留意。
・ジャンプサーブ（横乳をビンタ）……乳房が上下に弾むよう身体を揺らさせてから、上から下へ横乳を張る。 乳房がバレーボールのように弾めば１回にカウントする。 弾み方が鈍い場合はカウントせず。 乳房の大きさが足りない場合は、先輩判断でカウントの有無を酌量してよい。 １週間で５０発。
なお、上記の体罰は各運動部におけるポピュラーなものを参考にした。 回数は、運動部が１度の体罰で実施する回数の『１０分の１』を基準に設定してあるが、個人的にはそれでもやや多いように感じている。 項目数は１０項目程度あれば飽きることもなく、カリキュラム気分で実施できるので、適切ではなかろうか。
【細則】
Ｃグループ生は『体罰メモ』というメモ帳を用意する。 これまでに受けた体罰の一覧は『体罰メモ』に携帯し、Ｃグループ生は期間中常時メモを用意しておく。 このメモを通じて自分の体罰達成状況を認識し、不足する罰を先輩に与えてもらうべく行動することになる。 体罰時には『体罰メモ』を先輩に渡すため、Ｃグループ生は自分の体罰をカウントしなければならないため、メモなしに数を数えられるよう全体罰種類ごとに自分が受けた回数を記憶しておくこと。