幽霊と一緒 〜登校編〜-5
疾風はスルリとロッカーから抜け出した
「ついでだからお前も手伝ってくれ」
「そうだな」
零の意見に蒼氷が賛成する
結局掃除を手伝わされた疾風だった
〜帰宅時〜
「あ、そうそう」
疾風が言った
「何だ?死神でも呼んだのか?」
冗談で零が答える
「そうだよ。明日来るから準備お願い」
まず準備なんて何を用意しておけというんだ?まぁ今の問題はそこじゃない
「なんでだ!僕が何かしたか?」
「まあまあ殺されはしないから大丈夫だよ」
疾風は笑ってはいるが零は笑えない。零のイメージとしては鎌を持っている黒いマントを着た骸骨だからだった。
「まあ仲良くしてあげてよね」
死神とどうやって親睦を深めろと?
「しかも学生に化けて来るから」
それなら少しは安心だ
「一緒に住むから」
また増えるのか?勘弁してほしいな
「ちなみに可愛い女の子だよ」
まったくしかも…………………え!マジで?
「そいつは死神だろ?」
「そうだけど会ってからのお楽しみで」
「ま、そうだな」
二人は上機嫌で帰路に着いた。
次回
「死神登場」